「犯罪は社会にとって正常な現象である」
フランスの社会学者E.デュルケームは言った。
一見、「え?」
と引っかかり、疑問に思う言葉である。
しかし、そう感じるだけであって
実際には事実なのである。
何がどう「正常」なのか・・・
それは、人間社会において犯罪が絶えたこと、
「0」だったことが歴史的にみても
一度もないからである。
私たちはもうすでに理解してるはずだ。
毎日、犯罪が起こってることを・・。
つまり、毎日犯罪が起きている、起こることが
通常であり、日常であり、当たり前だ
ということを無意識に理解している。
もし、犯罪がなかった日が今後あれば
私たちは言うだろう。
「めずらしいね」「すごいね」と・・。
つまり、犯罪がある社会が通常であり、
社会が正常に機能していることを意味する。
犯罪がある社会が正常なのだから
逆に犯罪が「0」であれば「異常」となる。
犯罪を犯すのは人間だ。
どんな犯罪でも大抵は検挙される。
では、なぜ人は犯罪を犯すのか。
「社会と個人の乖離」
社会学ではそう説明する。
社会生活を営むためにルールを定める。
でも、そのルールが全ての人間にマッチしている
わけではない。
犯罪というのは全ての人間に内在している。
だから犯罪というのは反社会的ではあるが
反人間的ではない。
誰が罪を犯すのか。
というのは言い当てることはできない。
でも統計的にある特定の地域で、どれくらいの
犯罪が起きるかは、不思議なくらい言い当てることができる。
つまり、それはある条件下に置かれれば、
誰でも犯罪者になる可能性があることと同時に
被害者になる可能性があることを意味している。