「カラダの使い方を学ぶ」ということ

「カラダの使い方を学ぶ」ということ

アレクサンダー・テクニーク教師の立場から、日々想うことを書いていきます。

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皆さんは、「固有受容感覚」という感覚を知っていますか?

 

五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の次の感覚です。

 

 

固有受容感覚は、深部感覚とも言われていて、運動感覚・位置感覚・重量感覚・振動感覚etc多くの感覚の総称です。

 

 

取り分けて「運動感覚」は筋感覚とも呼んでいて、多裂筋や後頭下筋群に多くあるセンサーで、とても重要な感覚なのです!

 

 

バイクレーサーがコーナーを走り抜けるとき、バイクはかなり傾いていますが、自動的に(反射的に)頭は平衡を保とうとします。

 

 

この反応がでないと転倒してしまいます。

 

 

ピアノの先生で私たちのアカデミー会員でもある方が、

 

 

ドレミがどうしても口に出して言えない生徒さんがいたのですが、バランスディスクの上でバランスをとらせてみると、スラスラと言えたと報告してくださいました。

 

思わずそばで見ていたお母さまが、バランスディスクを「ポチッた」そうです。(笑)

 

 

恐らくこの生徒さんは、ドレミが解らないのではなく、言語化することが難しかったのです。

 

 

 

最近は、イスに座るとグニャグニャして安定して座れない、またはガチガチに固めて座るお子さんが多いようです。

 

これは、多裂筋などインナーの筋力が育っていないことが主な原因の一つになります。

 

グニャグニャするのもガチガチになるのも、筋力が弱い証拠になります。

 

 

 

そこでバランスディスクなどの不安定なモノに乗せると、外側の大きな筋肉(アウターマッスル)を固めることが出来ないので、おのずと内側の筋肉、つまり多裂筋などのインナーマッスルが働くことになります。

 

そうすることで「固有受容感覚が刺激されて、脳にその刺激が届いて言語野とつながりが出来て、言葉としてドレミが言えた。」

 

と考えられます。

 

 

 

今の子どもは私たちの世代と違い女の子はゴム飛び、男の子はドッチボールなどで遊ぶことが少なくなってきました。

 

アスレチックな遊具は危険ということで公園から消え去り、必要な時に必要な動きをしていません。

 

原始反射が多く残っているお子さんが多いのも、今の時代だからでしょうか。

 

 

 

とにかく、子どもの脳の発達には、「動き」が必要なのです。

とにかく脳を発達させるには、「動き」が大切です

 

 

 

 

フラッシュカードを見て素早くドレミが言えることではなく、それよりも先に必要なことがあるのですよ!