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【もくようエッセイ29】2012年、ありがとうございました。

まるまる3か月も間が空いてしまいました。
あわわわ。申し訳ありません。

今日は木曜日ではないけれども更新します。
今年最後の【もくようエッセイ】。


今年もいろんなことがあって、目まぐるしく毎日が過ぎていきました。
4月から少し生活のスタイルが変わったものの、
相変わらず音楽を奏でたり、作ったり、教えたりして過ごせていることに感謝です。

この1年で強く感じたことがあります。
それは、僕は「『音楽』が好きなんだ」ということ。

何を今さら、と思われるかもしれませんが。

中学校1年生のとき、吹奏楽部でパーカッションを始めてから、
高校、大学、大学院と打楽器を専門に学んできました。
院を修了してからも演奏や指導、作曲や編曲の機会に恵まれて。

そして今年は指導や作編曲において、
打楽器以外のものに触れる機会が多くありました。
それがね、すごく楽しかったんですよ。

やっぱり長くやっている分、演奏する手段として一番手っ取り早くて、楽しくて、
ストレートに自分を表現できるのは打楽器です。
ピアノは好きだけど人前で弾けるような腕前じゃないし。
管楽器や弦楽器は経験がないし。

合唱の指導をする機会がありました。
歌うことが好きで、音楽にハマっていった小学生の頃を思い出しました。
吹奏楽の作編曲に挑戦しました。
自分が音楽の道を志す原点を思い出しました。

たぶん、僕は周りにいる打楽器奏者たちとちょっとスタンスが違います。
僕は「打楽器だけが好き」じゃなくて「音楽と呼べる全てのものが好き」なんです。

そして、友だち、先輩、後輩、先生、教え子、お客様…
音楽を通じてつながることのできる、すべての人たちが好きなんです。

今年も、たくさんの出会いがありました。
しんどいこともあったけど、幸せな気持ちになれる出来事の方がたくさんありました。
僕とつながっている全ての皆さまに感謝、です。
ありがとうございます。

個人的には大掃除とか年賀状書きとか、
やり残していることがまだまだありますが(苦笑)
残り少ない2012年、後悔なく過ごせるようにしたいと思います。

それでは皆さま、良いお年を。

【もくようエッセイ28】ドビュッシー生誕150周年。

先日、ブリヂストン美術館に行ってきました。

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「ドビュッシー、音楽と美術」。
前にもエッセイに書きましたが、美術館とか好きなんです。
そして僕はドビュッシーも好きです。

展覧会は、ドビュッシーとゆかりのある画家、
あるいは同時代を生きた画家たちの作品を中心に展示されており、
音声ガイドはドビュッシーの作品も交えながら、
語り部がドビュッシーを演じるという形で案内をしてくれました。

かの有名な「海」のスコアも展示されていて
(初版のスコアの表紙が葛飾北斎の絵をモチーフにしている、というもの)
「海」をBGMに解説が聞けるというなんとも贅沢な展示でした。

ドビュッシー、というと何を思い浮かべますか?
やっぱりメジャーなのは「月の光」とか「アラベスク」なんかのピアノ作品でしょうか。

僕はドビュッシーのピアノ作品では「喜びの島」が一番好きです。
色彩感、幸せに満ち溢れた和声と旋律。
神秘的な導入と、大胆な終止。

演奏ではマウリツィオ・ポリーニの演奏が好きです。
フレーズの歌い回し、間の取り方が一番しっくり来る。


地味に「仮面」も好きだったりしますけどね。
「喜びの島」とは正反対の、モノクロ的な作品です。
「ピアノのために」「ベルガマスク組曲」「前奏曲集」「映像」「版画」…
挙げたらキリがないですね。どれも好きです。

オーケストラ作品ではやっぱり「海」が好きです。
3楽章のクライマックスは何度聴いても鳥肌が経つし、
1楽章の終結部も、輝かしい海の夜明けを想起させる鮮やかさがあります。

そしてこの「海」、打楽器の使われ方が素晴らしいのです。特にシンバル。
リズムでもなく管楽器や弦楽器を支える役割でもなく、独立したセクション。
音色が重要な意味を持つ、まさしく絵画で言うところの「色」の役割。

まだ一度もやったことがないんですが、いつか必ずやりたい。

僕がドビュッシーのオーケストラ曲でやったことのある曲といえば、
大学のときにやった「牧神の午後への前奏曲」のアンティークシンバルです。
これもなかなか奥深かったな、出番は少なかったけど。笑

僕は現代曲でもフランスものが好きなんですが、
(大学時代取り組んだソロ曲もフランスものが多かった)
それはドビュッシーの作品のおかげでその良さを知ったからなのかもしれません。

今年はドビュッシー生誕150周年。
まだこの展覧会くらいにしか足を運べていませんが、
方々で演奏会など企画されてるので、いろいろ観たり聴いたりしたいなと思っている次第です。

最後に、アマディンダ・パーカッショングループによる素晴らしい演奏を。
「版画」より「塔」。いいアレンジだなぁ。


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今日もお読み頂きありがとうございました。

次回テーマは「靴の話」です。
それではまた来週木曜日に。

【もくようエッセイ27】映画の話。

先日、「おおかみこどもの雨と雪」を観てきました。

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ストーリーもさることながら、映像の美しさとそれにマッチした音楽に感動。
次の日さっそくサウンドトラックを買ってしまいました(笑)。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」と細田守監督作品は好きです。

早稲田松竹という映画館が高田馬場にあります。
ロードショーの終了した作品や過去の名作を2本立てで、
しかもチケット一枚で観られるという素敵な映画館。
そこで「時をかける少女」と「サマーウォーズ」を観たのです。
どちらも素晴らしい作品でした。
日本のアニメ映画って本当にハイクオリティですよね。

…と言っても、そんなにアニメ映画を観るわけではないんですが。苦笑

アニメ、といえばジブリ作品は好きでよく観ます。
大学時代は某先輩たちとジブリ部を結成して、
しょっちゅう語り合って(というかセリフの言い合いっこをして)ました。

ジブリもまた音楽が魅力的ですね。
久石譲さんの作風にはかなり影響を受けてます。

ただまだ観てない作品も結構あって、
「崖の上のポニョ」は先輩からDVDを借りたまままだ観れてないです。
先輩ごめんなさい。

アクションとかSF映画はあんまり観なくて、
わりと観る頻度が高いのはヒューマンドラマ系です。

あんまりメジャーじゃないですけど、この映画はオススメ。

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「メゾン・ド・ヒミコ」。
ゲイの老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を舞台に繰り広げられるドラマです。
オダギリジョーの名演技が光ってます。
ラストシーンであったかい気持ちになる。爽やかな作品です。

あとこれもマイナーですが好きな作品です。

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「レイン」。
タイの映画です。
どういうきっかけで観たのか全然覚えてないんですが、
DVDで観てえらく感銘を受けたのを覚えてます。
耳の聞こえない殺し屋と薬屋の少女が恋に落ちて…というわりとダークな話。
ラストシーンの映像が美しかった。また観たい。

ところで僕はすっごく涙もろいので、映画観るとだいたいいつも号泣します。
映画館でも人目をはばからずに(笑)。
こないだの「おおかみこども」もそうでした。

過去最高に泣けた映画といえばこれ。

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「帰ってきたドラえもん」。
始まって5分で号泣です(笑)。

感性が豊かなんです。ということにしておいてください。

さて、映画つながりということで宣伝。

ブラス・エクシード第9回演奏会 MOVIES EXCEED
10月8日(月・祝)12時45分開場 13時30分開演
@多摩市民館 大ホール(小田急線向ヶ丘遊園駅 徒歩5分)
一般:3000円 高校生以下:1500円

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今回は映画音楽特集ということで、
スターウォーズやハリーポッター、ジュラシックパークなどのジョン・ウィリアムス作品、
スタジオジブリ、団員によるソロなんかもあります。
僕自身、楽しみなコンサートです。
お時間ありましたらぜひお越しください。

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今日もお読み頂きありがとうございます。
先週またしれっとお休みしてスミマセンでした。

次回は「ドビュッシー生誕150周年」です。
それではまた来週木曜日に。