1回目と、辻さんのプロフィールは → コチラ
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辻さん: 私のように創業5年くらいの中小企業のおっさんが、ジェット機貸切でグアムに行った。一生の思い出になるじゃないですか(笑)。
JALのグアム線が廃止になったので、それを1回でも復活させたなど、ロマンがあるでしょう?(笑)。
伊丹: マスコミから、取材にきますね。
辻さん: 実は今年入社の新人を、入社してすぐの4月終わりに社員旅行でグアムに連れて行ったんですよ。やっぱり、非日常を体験させる必要を感じましたね。
伊丹: 「私が入った会社、すごい!」って感激しますよね。
辻さん: しっかりみんなで稼いで、楽しいことをしようというムードづくりが大切なんです。
社長が社員に渡すのではなく、みんなで掴み取ったという流れが大切なんです。
インセンティブ旅行なんです。
「100人の侍計画」は、こんな感じでお祭り騒ぎにしたいのです。
社員を雇うことは簡単なんですが、そうではない盛り上がりで販売したいと考えています。そういう形ができあがれば、世の中に埋もれている良い商品を表に出すことができると思っています。
伊丹: 100人の社員を雇うのではなく、100人の社長とジョイントするという感じですね。
辻さん: 今の若い人は「会社に何をしてもらうか?」みたいなことばかりを考えているような気がします。私などは頑張って働いて、会社に儲けさせて、こぼれたお金をもらうという考え方でした。
だいたい、何もわからないところから仕事を教えてもらうのだから、それだけでもありがたいことなんです。
伊丹: 昔の弟子や丁稚だったら、ご飯を食べさせてもらうだけでも有り難かった。もうそんな時代にはなりませんが「感謝」の気持ちがあったら、文句も出ませんね。
辻さん: 話はそれましたが、私は、どうしても「日本発」ということにこだわりを持ってしまいます。日本で、まず実績を出すのが大切なんです。
伊丹: 日本で売れれば、また世界に出せますね。
辻さん: 以前、アメリカで売れれば世界で売れる、ということがありましたが、今は「日本で売れれば世界で売れる」という時代ができているんですね。
そして、世界で売れていく延長線上で“アップルのOEM”で売れる、などというのも目標の一つですね。
いくら良いデバイスを売っていても、乗り越えられない「汚れ」というものがあるわけですから、チャンスがありますよ。
伊丹: そうそう、私は汚れないように画面にシールを張っていますが、反応が鈍いし、写真を撮るときは、外さないとなりません。面倒なんですよ。
このスケールの大きさは、いつ身につけられたんですか?
辻さん: 私はサラリーマンで、お金が欲しくて起業したんですね。
伊丹: トップセールスとしての活躍も普通ではありませんでしたよ。
辻さん: でも、独立して、お金ができて、高級腕時計を自分へのご褒美として買いに行きましたが、なぜか欲しくなくなっていたんです。買う気になれない。
自分が成長していく中で価値観が変わっていったんですね。
私が独立するとき、多くの人から助けてもらいました。本当に感謝しています。出資してもらったお返しに配当を出すなどは簡単なことなんです。
でも、それだけではなく今度は私が助ける側に回りたいと考えています。
伊丹:大きな意味での恩返しですね。
辻さん: そして、私は日本に育ててもらいました。人件費の安い海外で商品を作って売ることもできますが、日本で作って、日本に着金させる、これも恩返しだと思っています。だから「輸出」の形で商売をしたいのです。
インパクトのあることを1つ1つやっていくことによって、自信を持って世の中で発言できるようになっていくものと思っています。
自分のことで言うと、ラジオに出たり新聞に取り上げられたりしたことで、少しだけ発言力ができてきたというところかもしれません。
伊丹: 初めて5.6年前に会った時から、発言に説得力がありましたが、さらにパワーアップされてるような気がします。
いや、実績を積んでこられたことで、私の辻さんの見る目が変わっただけなのかもしれませんね。
【辻さんとのインタビューを振り返って】
このあと、マレーシアでのビジネスやビザや不動産のことなどで盛り上がりました。
今年中にマレーシアに行きましょうという約束で帰ってきました。
美味しいものを食べて、楽しいお話ができて、素晴らしい時間を過ごせました。
ありがとうございました。