任侠梵鐘


今野敏


光文社


私は今野敏さんの作品が好きです。


いろいろシリーズを書かれていて1番好きなのが臨海署安積班、その次が警視庁三係の確証シリーズ、機捜235シリーズと警察小説を愛読していますが任侠の世界を描いた任侠~シリーズも好きです。

映画「任侠学園」を観てこのシリーズを読み始めました。

もし西田敏行がお元気であればシリーズ化しただろうなと思ったぐらい痛快で面白かったです。


任侠シリーズは事件が起こるわけでなく、任侠の方々が地域の問題を彼らなりの筋を通して解決していく痛快な小説です。


現実に一般の人にご迷惑をかけてはいけないと徹底的に若い衆に教えている阿岐本組。地元の人には慕われているけど警察からは何かあればと徹底的にマークされているのですが真っ当な任侠であるため警察もヤキモキさせるのも痛快です。


今回は氏子の減った神社と除夜の鐘がうるさいからやめてほしいと住民から言われているお寺の問題を解決していくのですがその方法が至極真っ当なのです。


皆遠慮したり周りの空気を見ながら言いたいことを言えずの状態ですが彼らはごく自然に本音で話をします。

そのことに皆も言えなかったことを言って風通しが良くなると問題が解決していく訳です。


阿岐本組のメンバーがとても魅力的なのです。

組長の他5 名の事務所で代貸の日村さん、組長にいつも振り回されている苦労人、その他若い衆4名、若い衆をまとめている年長の健一、なぜか女性にモテモテの真吉、車の運転はピカイチの稔、パソコンの達人のテツといろんな特技を持っていて彼らの活躍も見逃せないのです。


丁度5名だし戦隊ヒーローみたいだなと思って読むと面白いと思います。


誰か困っているところに駆けつけて颯爽と解決していく阿岐本組の皆さんの新作を待っております。