元旦に、父が亡くなりました。
上の写真は、父が最後に自宅のリビングから見た外の景色です。
61歳。
たった1年前に、還暦パーティーを開いて、
皆でお祝いしたばかりだったのに。
あんなに元気にしてたのに。
あっという間に、あの世へ旅立ってしまいました。
去年の7月、食道癌が発覚した父。
その時、すでに、癌は肝臓、肺に転移しており、
手術は不可能な状態で、
医師からは、余命半年と宣告されました。
医師の言葉を覆そうと、
抗がん剤治療に食事療法、
いろいろやってみたのですが、
悔しいことに、癌に勝つことはできませんでした。
年末の、12月初。
父は、口からモノを食べることが全くできなくなりました。
12月中旬。
下の弟が、北海道から実家の滋賀へ向かいました。
転勤願いを出したところ、それが通ったので、
これからずっと一緒にいられるはずでした。
12月28日。
ハル坊を連れて、娘の私が、神奈川から滋賀へ向かいました。
12月29日。
上の弟が、東京から滋賀へ向かいました。
この頃、父は、
ろくに話をすることができない状態でしたが、
家族が増える度に、満面の笑みを見せてくれました。
大晦日。
リビングに寝ている父を囲んで、皆で紅白を見ながら年越ししました。
「お父さん、紅白やってるよ。もうすぐ年が明けるよ」と声を掛けると、
「うん、うん」と頷いていました。
そして、年明け、1月1日。
大好きだった父は。
自宅のリビングで。
家族みんなに囲まれて。
還らぬ人となりました。
変だけど。
こんな言い方、おかしいかもしれないけれど。
私は、家族に、
「よかったね」と言いました。
父が逝くのが、あと1日遅かったら、
上の弟には会えなかったと思います。
普段、離れ離れに暮らしている家族が全員集まることができ、
自宅のリビングで送ることができたのは、
本当によかった。
皆が集まりやすい夏休みに入院し、
冬休みにあの世に旅立った父。
家族思いの父らしいです。
弟は、
「元旦に逝くなんてさすがだね。格好いいね」
といいました。
私も、そう思います。
うん。
お父さん、格好いいよ。
もう姿を見ることはできないけれど、
気持ちはずっと繋がってるから。
いつまでも私達家族のことを、
空から見守ってくれると思います。
お父さん、ありがとう。
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