10月3日池上文化センターにて寺内定夫先生の講演会を行いました。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

ご講演の内容についてまとめてお伝えいたします。






「子どもの心を大人はどのように受け止めてきたか?」


テレビが家庭に登場した1960年代以降、「心を育てる」という部分が教育から抜けてしまっている。

子どもは小学校入学までにおよそ3000語の語彙を獲得すると言われているが、その中には親から受け継いだ言葉でないものが増えてきた。例えば、「バカ」「死ね」などがそうだ。テレビが登場する以前は親の言葉を子どもは模倣していたが、今はテレビの言葉を模倣しているのである。

そして、1960年代以降の子どもが親になり、子どもに優しいまなざしを向けられない親が増えたのではないかと思う。


子どもに優しいまなざしを向けないとどういうことが起こるのか。

例えば、涙を流さない子ども、笑わない子どもの登場である。
つまり、親に受け止めてもらえないことが分かると、泣いたり、笑ったりという自己表現をあきらめてしまうのである。
以前に比べ、子どもから豊かな表情が減っているように思う。
その変わり、「にらむ」など親がしないような表情をし、自己主張はするのである。

子どもの犯罪が起こると周囲の大人は「あの子がそんなことをするはずがない」「信じられない」という。
しかし、そこに至るまでに何かのサインを出していたはずで、実は大人の側がその子の訴えを受け止めていなかったことに他ならない。

また、子どもが描く絵については、子どもの心の現われだということがわかっておらず、いたずら描きだと思っているので、子どもは絵を描かなくなってしまっているのである。
絵の中にある心を受け止めないと、子どもは自己表現の手段をひとつ失うことになる。
そして、絵を描かなくなるか、キャラクターなど親に見せなくてもいい絵、自分だけで楽しむ絵だけを描くようになるのである。

子どもの絵を聴くにはトレーニングがいるが、必ずできるようになる!

また、見えない心を見えるようにするのには空想遊びが有効である。


黄色い花・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黄色い花

講演会の後は4つのグループに分かれて、会員の体験談の発表及び意見交換をしました。
話すことはたくさんあって、グループでの40分はあっという間でしたね。
ご参加された皆様いかがでしたか?



次回チャレンジ記録のテーマは

① チャレンジ 子どもがどんなことにチャレンジしたか、大人がその時どんな声かけをしたか。
② 優しい心  親が気づいた子どもの優しい心

①、②のテーマで、親子の会話を記録してみてくださいね。

ビックリマーク11月4日(金)池上文化センターにて第2回講演会を行います。
残念ながら今回ご参加できなかった方、2回目だけでもという方、参加を受付しております。
9月22日の記事をご確認の上、お申し込みください。

                         オドリママ