2月4日

家族で洗足池公園に行ったとき、

木の上で小さな鳥が木をつついているのを見て。


父「あの鳥なんていう鳥かわかる?」

息子「…コゲラだよ」

父「コゲラ?キツツキでしょう」

息子「いや、違う。赤ゲラだったら、頭が赤いけど、あれは赤くないからコゲラだよ」

父「キツツキでしょう?」(コゲラという鳥を知らなかったので)

近くに望遠レンズを構えたおじさんが座っていました。どうやら、野鳥を撮っているようです。

父「よし、あの人に聞いてみよう」

夫は息子と一緒におじさんに尋ねに行き、驚いた顔をして戻ってきました。

父「ママ、すごいよ!あの鳥はコゲラだって!パパはキツツキだと思ったよ。ヒロキはすごいでしょ!」

息子は嬉しそう。

私「すごいね!あんなに高いところにいるのに良く分かったね。どうして分かったの?」

息子「だって背中の模様がしましまになってるもん、あれはコゲラだってすぐ分かったよ」

私「何でコゲラを知ってるの?」

息子「下敷きに絵が描いてあるから」(野鳥の絵が描いてある下敷きを持っている)

私「ママはコゲラを知らなかったよ。それにしても、よく分かったね」

息子「うん」

夫「ああやって、木をつついて、木にいる虫をとって食べてるんだよ」

 

夫は子どもにキツツキを教えようとして、逆に教えられた形になりました。

 

5月4日

祖父宅にて。

夫は祖父に息子がコゲラを見分けた話をしました。

父「ぼくはキツツキだと思ったんだけど、ヒロキはちゃんとコゲラだって分かったんだよ。すごいでしょう!」

それを聞いた祖父は「ちょっと待ってなさい」と電子辞書で「コゲラ」を調べました。

何のために?と思っていると、祖父は「ほら、見てごらん」と辞書を見せてくれました。

そこには

「コゲラ(小啄木鳥)・・・きつつき目きつつき科。日本でもっとも小さなきつつきの仲間」

とありました。

祖父「コゲラもキツツキなんだよ」

私・夫「え?!コゲラってキツツキの仲間なの?知らなかった」

祖父「小さい啄木鳥って書くでしょう」

しかし、分かっていなったのは、私と夫で、どうやら息子はコゲラがキツツキの仲間だと知っていたようです。下敷きには絵と名前しか書いてないので、(本人は覚えていないのですが、)きっと本かなにかで見たのでしょう。

 

後日、自宅にて、息子と。

私「コゲラとキツツキの違いを調べてみよう」

鳥の本がないのでインターネットで調べることに。

私はコゲラが分かったので、今度は「キツツキ」はどんな鳥なのかを調べてみたくなったのです。

すると、キツツキは日本に11種類いる事がわかりました。そして、なんと、「キツツキ」という名前の鳥は存在しないことが分かりました。「アカゲラ、クマゲラ、コゲラ」などきつつき目全体ををキツツキと呼んでいるのです。これには本当に驚きました。今までずっと「キツツキ」という名の鳥がいると信じていたのですから。息子もそれは知らなかったので、インターネットの画像を見ながら、楽しくキツツキの話をしました。
                     オドリママ星