春は子どもといっしょに庭で過ごすことが多くなる。
庭はほとんど義母が手入れしており、私は手伝いで、たまに草を引いたりする程度。
義母といっしょに庭仕事をすると花の名前をはじめとし、いろいろと教わることが多い。
そのひとつで、腐葉土の作り方というのがある。
今回はこれを娘にも伝授し、花の苗を植えることにした。
D.I.Yの店で
娘「私、花を買いたい」
私「だったら、苗から育てようか?」
ということで、「プリエッタ」という苗を買って帰った。(ペチュニアの一種で紫の花)
家にある空いている鉢を見繕う。
娘「これがいい」と直径20CMくらいのものを指した。
私「それでは小さいと思うよ。札になんて書いてある? 」
娘「70シーエムって書いてある。シーエムってコマーシャルのこと?」
私「ううん。それは70cm。このくらいかな?」と手をひろげて見せる。
娘「じゃあ、アジサイの花、5個分くらいになるね」
大きめの鉢を選び、まずは底に砂利をしく。
私「水はけをよくするために砂利をしくのよ。土までいっしょに流れて出ないためにね。」
それからいよいよ腐葉土だ。
庭の隅に穴が掘ってあり、そこに掃いた落ち葉をためてある。
時々、下からスコップで掘り返して、天地がえをし、腐葉土にする。
私「次は土をいれなきゃね」
娘「知ってる。あそこの土でしょ」とさっさと庭の隅の腐葉土の穴へ。
娘は私のいないときに、よく義母といっしょ庭で遊んでいるので
ちゃんと知っていた。

腐葉土をためる穴の横には、金魚のお墓があり、まずそこで手を合わせる。
娘「金魚さん、天国で元気にしてますか?」
私「はーい、広い池で思い切り泳いでいますよー」
それから腐葉土をスコップで掘ってみる。
小さい虫がたくさん、うじゃうじゃと動くのが見える。
だんご虫や、みみずや、よくわからないもっと小さい虫、虫、虫。
虫にびっくりして、娘は一歩退く。
娘「この土じゃないとだめ?」
私「そうね。栄養がいっぱいあるから、こんなに虫がいるのよ。
虫がいるのは栄養がある証拠だからね。花もよく育つと思うよ」
私は田舎の出身なので、土いじりにも虫にもあまり抵抗はないが、
娘はここ東京で生まれて、そう虫が好きともいえない。
けれどガーデニングって、そんなきれいなものではないから
虫にもなれることが必要だと思う。
仕方なく、腐葉土を掘って、鉢に入れ、苗を植えた。
それから熱心に水をやっており、1ヶ月が経ちました。