★食べたくなる!食卓のコミュニケーション
「ダメだし」と子どものやる気の関係について書きまーす。
こんにちは。食育コーチの井上ききです。
子どもたちって、どんな時に、勇気がわいてきて、嫌いなものが食べられたり、今まで出来なかったことに、挑戦できるのか?あるいは、どんな人に近くに居てもらえると、勇気がわくのか?
「朝、いつまでも 寝てるから、ごはんの時間がなくなるんでしょ!」
「ごはんの時間に、おもちゃんなんか出してきちゃだめでしょ。しまって来て。」
「結局、また 残しちゃったの。」
こういうの全部ダメだし。
言われれば、言われるほど、どんどん ずんずんモチベーションが下がっていく感じ。もう、何にもやる気がなくなっちゃう。
苦手なきのこのお味噌汁を、ちょっとだけ 飲んでみようって気持ちには、とてもなれない。
“ダメだしコミュニケーション”に知らず知らずなっていて、しかも、そうなっている事に気づいていないと、食卓でのコミュニケーションは当然うまく行かない。
もしかすると、ダメだしをすることが、親の役割だと思い込んでしまっている場合も。
この「親の役割」ってちょっと、微妙・・・だってこの役割のせいで、立場に上下関係が出来てしまう。そのせいで、上から下へのコミュニケーションになって、評価的なコミュニケーションができてしまう。
じゃあ、「上から下へのコミュニケーション」を「対等のコミュニケーション」に変えてみる。だからグッと腰を落として、目線を子どもに合わせて言ってみる。
「起きたのが、7時半だったから、ごはんの時間、短くなっちゃったね。」
「ごはん食べてから、おもちゃで遊ぶことにしない?」
「ちょっと ごはん残っちゃったんだね。」
目の前に見えていることを、そのまま伝えている感じ。ちょっと、共感が入っている。
明らかに“ダメだし”ではない。これだと、どちらかと言うと、自分の存在を承認されながら、言葉をかけられていて、強制されない安心感がある。
自分のことを見ていてくれる人(つまりママ)に、見守られてどんどん やる気がでてきます。「ちょっとだけ、野菜食べてみる?」とか提案されたら、「じゃ、ちょこーっとだけ。」とか言っちゃいそう。
こんな「対等のコミュニケーション」なら、子どもたちだけじゃなく、夫も。それから、友達も、仕事の仲間もみんなと、いい関係が作れるかも。
まず自分のコミュニケーションがどうなってるか気づくって事が、第一歩だったりもする。