最近、だいぶ昔に購入した映画のサントラを探し出して、聞いています。
イタリア映画 『il postino』
イタリア映画といえば、ニューシネマパラダイスが有名かと思います。
あの映画も大好きなんですが、このil postino(イル ポスティーノ)は、もう少し社会派な内容になるかなと思います。とにかく、主役のマッシモ・トロイージさんが素晴らしいのです。ニューシネマパラダイスのアルフレード役のフィリップ・ノワレさんも出てきます。
ヨーロッパは階級社会ですが、労働者たる庶民について描かれています。舞台は、確かナポリ沖の小さい島だったかしら。
昔、まだ街にレコード屋さんが残っていた頃に見つけた時は、ビックリして声が出そうになりました。
少し古い映画でもあり、且つあまり有名ではないかなと思っていたので、サントラをゲットするのは諦めていたのです。
イタリアは、ローマにバチカン市国を有しているためか、歴史/文学/料理/建築/音楽/絵画/彫刻/ファッションまで、あらゆる芸術を学ぶ人にとっては、避けて通れない国です。
フランスにナイフとフォークを持ち込んだのは、フィレンツェから嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスだそうですし、オペラは1600年頃イタリアで誕生しました。楽譜が誕生したのはバチカンです。
あ、ガリレオもイタリア人でしたでしょうか。
素晴らしいオペラのアリアが聞こえてきたと思ったら、歌っていたのは散髪屋のオヤジさんだった、という話しも普通にあるそうです。
とにかくイタリアは、優れた文化が早くから花開いた土地で、庶民の中にしっかり根付いているものなのだそうです。
おそらく、都会では。
田舎では話が違ってくる、というのは日本でも同じかなと思います。
私、田舎者だからか、田舎の話しに弱いんですよね〜。。。
このil postinoは、イタリアの片田舎で必死に生きた人の話しです。
貧乏で教養もなく、けれど誠実に生きた人の話し。
地球で生きるのは本当に大変な事であると思いますが、それでも誠実に生ききる事が出来るかどうか。
他でもない自分の魂から、そこを問われていると感じます。
誠実に生ききるために必要なのは、お金でも教養でもありませんよね。必死に、何者かになろうとする必要はないのです。
何をしに生まれてきたのかは、魂が分かっている事です。
この先も、そこを見失わないようにしたいと思います。