日本大学のアメリカンフットボールの選手が関西学院大学のクォーターバックに悪質な反則を行いけがをさせた問題。
昨日、その反則を行った日本大学の選手が記者会見をした。
そこでその選手が語った内容を聞いて即座に思ったこと。
「カルト宗教の洗脳にそっくりだな」
本人が語った内容を見てみよう。(参考記事:日大加害選手の“懺悔”会見全文(中) 退場後、泣いたらコーチに『優しすぎるからダメなんだ』)
5月3日の実戦形式の練習でプレーが悪かったということでコーチから練習を外されました
コーチから「やる気がたりない」「闘志がたりない」という指摘を受けるようになっていた
監督から「宮川なんかはやる気があるのかないのかわからないので、そういうヤツは試合に出さない。辞めていい」。
井上コーチからは「お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない」と言われました。
練習前に監督から「日本代表に行っちゃダメだよ」と(中略)言われました。
未経験の1年生がいたので、副キャプテンがタックルをして、私が受ける形をメニューをやって見せるために、私がダミーを持ちました。するとコーチから「なぜ最初にダミーを持つんだ」と言われて、グラウンド10周を走らされました。
実践練習は、練習前に井上コーチに確認したところ、「宮川は出さない」と言われて外されました。5月5日、この日も実践練習を外されていました。練習を井上コーチから「監督にお前をどうしたら試合に出せるかを聞いたら、相手のクォーターバックを1プレー目でつぶせば出してやる」と言われた。
洗脳に酷似していると俺が考えるポイントを整理しよう
・相手に大きな不利益を与える
相手に対するダメージが大きければ大きいほど良い。
そして、その理由は理不尽なものでもいい。いや、理不尽なものの方がいいぐらいだ。
もしも、具体的で正当な理由だと、相手に反論の余地や「こういう改善をすればいいんだ」と解決策を出してしまう。
その点、「やる気がない」「闘志がない」そんなよくわからないふわっとした理由だと、相手は具体的に何が悪いのかわからない。分からないが「そう言われるなら自分が悪いんだろう」と自分で自分を追い詰め始める。
まじめで素直な人間ほどそう考えてしまう。
・相手に考える時間を与えない
彼は3日前から、監督やコーチによって冷遇され始めた。そして、件の試合前日に「相手選手をつぶせ」との指示を受けた。
これが何か月も前から行われていたらどうなるか?
誰かに相談するかもしれない。自分で「これはおかしい」と気づくかもしれない。
相手の行動を自分の思い通りにさせるために「考える時間を与えない」と言うのは大事なことだ。
相手に大きな害を与え、場合によってはその人格を否定し、短い時間で二者択一を迫る。
これは洗脳のよくある手法だ。
こうして見るとつくづく思う。
この一連の流れは明らかに意図されたもの
もちろん、俺の推測に過ぎないが。
監督、コーチは彼に関西学院大学のクォーターバックをつぶさせるためにこの流れを作ったのだろう。
人間を追い詰めるすべをよくわかっている。
練習から外したり、「日本代表に行っちゃダメ」と理不尽な要求をしたり、「なぜ最初にダミーを持つんだ」と言う訳の分からない文句を言ったのも、彼を精神的に追い詰め正常な判断力をなくさせ、自分たちの本来であれば許されず、断られかねない指示を受け入れさせるために意図してやったのだと思われる。
思うに、彼は以前から監督やコーチに目をつけられていたんじゃないだろうか?
有望な選手ということでも、素行の悪い選手ということでもなく、支配しやすそうな素直でまじめな選手だということで。
つまり絶好のカモとして。
彼は「自分で正常な判断をするべきだった」と語った。
それは正しい。
だが、不可能だっただろう。
追い詰められ、洗脳された人間は正常な判断ができなくなる。
そのために、監督やコーチは彼を追い詰めていたのだから。
世間の常識的な意見としては
「監督やコーチが一番悪い。でも彼にも責任がある」
というものだろう。
彼自身も「私自身が『やらない』という判断ができずに、指示に従って反則行為をしてしまったことが原因」と語った。
だが、俺は違うと思う。
彼に「原因」はない。
もちろん、やってしまったこと「結果」自体に対して責任はとらなければならないだろう。
だが、やってしまったことの「原因」はまさに監督やコーチの行った洗脳だ。
そこの判断を誤ると、彼自身の洗脳は解けないだろう。
多くの人も彼自身も「監督やコーチのせいです」と言うのは「甘えだ」「責任転嫁だ」と思うだろう。
だが、俺からすると、俺が上に示した方法によって「自分は洗脳されたのだ」ということに気づかないと、また同じ手法で洗脳され同じことを繰り返すだろう。
「原因は自分にない」ということと真正面から向き合うことこそ、再発防止の最善策だと俺は考える。
そこに向き合わないことの方が「甘え」だ。
そして、この事実は、我々全員が肝に銘じなければならないことだ。
洗脳の手法は、さまざまなカルト宗教が実践してその効果は証明済みだ。オウム真理教などがその好例だ。
日大の選手が受けたものをより強化した方法でオウムは信者を洗脳し、地下鉄サリン事件など重大な犯罪を実行させた。
つまり、いつでも我々は、クォーターバックをつぶすしサリンをまく。あるいは、それをやらせる立場にもなる。
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昨日、その反則を行った日本大学の選手が記者会見をした。
そこでその選手が語った内容を聞いて即座に思ったこと。
「カルト宗教の洗脳にそっくりだな」
本人が語った内容を見てみよう。(参考記事:日大加害選手の“懺悔”会見全文(中) 退場後、泣いたらコーチに『優しすぎるからダメなんだ』)
5月3日の実戦形式の練習でプレーが悪かったということでコーチから練習を外されました
コーチから「やる気がたりない」「闘志がたりない」という指摘を受けるようになっていた
監督から「宮川なんかはやる気があるのかないのかわからないので、そういうヤツは試合に出さない。辞めていい」。
井上コーチからは「お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない」と言われました。
練習前に監督から「日本代表に行っちゃダメだよ」と(中略)言われました。
未経験の1年生がいたので、副キャプテンがタックルをして、私が受ける形をメニューをやって見せるために、私がダミーを持ちました。するとコーチから「なぜ最初にダミーを持つんだ」と言われて、グラウンド10周を走らされました。
実践練習は、練習前に井上コーチに確認したところ、「宮川は出さない」と言われて外されました。5月5日、この日も実践練習を外されていました。練習を井上コーチから「監督にお前をどうしたら試合に出せるかを聞いたら、相手のクォーターバックを1プレー目でつぶせば出してやる」と言われた。
洗脳に酷似していると俺が考えるポイントを整理しよう
・相手に大きな不利益を与える
相手に対するダメージが大きければ大きいほど良い。
そして、その理由は理不尽なものでもいい。いや、理不尽なものの方がいいぐらいだ。
もしも、具体的で正当な理由だと、相手に反論の余地や「こういう改善をすればいいんだ」と解決策を出してしまう。
その点、「やる気がない」「闘志がない」そんなよくわからないふわっとした理由だと、相手は具体的に何が悪いのかわからない。分からないが「そう言われるなら自分が悪いんだろう」と自分で自分を追い詰め始める。
まじめで素直な人間ほどそう考えてしまう。
・相手に考える時間を与えない
彼は3日前から、監督やコーチによって冷遇され始めた。そして、件の試合前日に「相手選手をつぶせ」との指示を受けた。
これが何か月も前から行われていたらどうなるか?
誰かに相談するかもしれない。自分で「これはおかしい」と気づくかもしれない。
相手の行動を自分の思い通りにさせるために「考える時間を与えない」と言うのは大事なことだ。
相手に大きな害を与え、場合によってはその人格を否定し、短い時間で二者択一を迫る。
これは洗脳のよくある手法だ。
こうして見るとつくづく思う。
この一連の流れは明らかに意図されたもの
もちろん、俺の推測に過ぎないが。
監督、コーチは彼に関西学院大学のクォーターバックをつぶさせるためにこの流れを作ったのだろう。
人間を追い詰めるすべをよくわかっている。
練習から外したり、「日本代表に行っちゃダメ」と理不尽な要求をしたり、「なぜ最初にダミーを持つんだ」と言う訳の分からない文句を言ったのも、彼を精神的に追い詰め正常な判断力をなくさせ、自分たちの本来であれば許されず、断られかねない指示を受け入れさせるために意図してやったのだと思われる。
思うに、彼は以前から監督やコーチに目をつけられていたんじゃないだろうか?
有望な選手ということでも、素行の悪い選手ということでもなく、支配しやすそうな素直でまじめな選手だということで。
つまり絶好のカモとして。
彼は「自分で正常な判断をするべきだった」と語った。
それは正しい。
だが、不可能だっただろう。
追い詰められ、洗脳された人間は正常な判断ができなくなる。
そのために、監督やコーチは彼を追い詰めていたのだから。
世間の常識的な意見としては
「監督やコーチが一番悪い。でも彼にも責任がある」
というものだろう。
彼自身も「私自身が『やらない』という判断ができずに、指示に従って反則行為をしてしまったことが原因」と語った。
だが、俺は違うと思う。
彼に「原因」はない。
もちろん、やってしまったこと「結果」自体に対して責任はとらなければならないだろう。
だが、やってしまったことの「原因」はまさに監督やコーチの行った洗脳だ。
そこの判断を誤ると、彼自身の洗脳は解けないだろう。
多くの人も彼自身も「監督やコーチのせいです」と言うのは「甘えだ」「責任転嫁だ」と思うだろう。
だが、俺からすると、俺が上に示した方法によって「自分は洗脳されたのだ」ということに気づかないと、また同じ手法で洗脳され同じことを繰り返すだろう。
「原因は自分にない」ということと真正面から向き合うことこそ、再発防止の最善策だと俺は考える。
そこに向き合わないことの方が「甘え」だ。
そして、この事実は、我々全員が肝に銘じなければならないことだ。
洗脳の手法は、さまざまなカルト宗教が実践してその効果は証明済みだ。オウム真理教などがその好例だ。
日大の選手が受けたものをより強化した方法でオウムは信者を洗脳し、地下鉄サリン事件など重大な犯罪を実行させた。
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