俺は典型的な日本人らしく、特定の宗教を信仰していない。

そして、そういう信仰を持つ人と接する機会はほとんどなかった。

だから、宗教を信じているという人は、ある意味ではおとぎ話や漫画の世界の登場人物のような感覚でいる。

多くの人がそうだろう。

だが、世界を見渡してみれば、篤(あつ)い信仰を持つ人がいて、その人はそれこそ漫画に出てくるような珍妙な主張をするようだ。

こんな記事を見た。

エジプトのトークショーで大波乱「無神論者vsイスラム教徒」

以下要約。

先月エジプトのトークショーで、「オレは無神論者だ」と宣言した若者がスタジオから追放される、という「事件」が発生。

若者「自分は無神論者で、神の存在も信じないし、宗教も信じていない」
スンナ派の権威アズハルの元副総長マフムード・アシュール師は、文字通り目を丸くして「え?え?え???」と聞き返す。

若者「自分にはきちんと倫理観が備わっていて、社会人としても社会に貢献できているので、宗教など必要としてない」

(若者が、無神論者なのは神がいるという証拠が全くないからだと述べたのに対して司会者は)「君は神がいるという証拠がないというが、それじゃあ君を創造したのは誰なんだ?君が人間として今ここにこうして存在しているのはどういうわけだというんだ?!」

(若者が科学の知見を踏まえた自分の考えを語ると、司会者が)「おいおい君、そんな妙な言葉を使わずアラビア語で話したまえよ、我々はエジプトにいるんだし、エジプトの一般大衆はそんな言葉を言われてもわからないじゃないか」

司会者は「君が述べているのは無神論と不信仰だぞ。(中略)我々は君とは一緒にいられない。残念だが、君の考えは不適切であり、そのような破壊的な危険思想をこの場で広めることは認められない!」


なんと言うか…あまりに出来過ぎていてやらせか捏造を疑うレベルだが、一応ホントにあったという前提で話を進める。

イスラム教徒の側は、まるで議論をしていない。若者が間違っていると決めつけて、若者の話をまるで受け付けない。

「君を創造したのは誰なんだ!?」と自分で聞いておきながら、若者が質問に答え始めたらいちゃもんのような茶々のような返答をする。

これでは話にならない。

俺としては、「じゃあ、あなたの周りにあるカメラやマイクは誰が創造したんだ?」と聞きたい。

信仰は否定しないが、イスラム側の対応は否定する。

事細かに論じ始めたらきりがないのでもう言わないが、せめてまっとうな議論をしてほしい。

だがこれが、現実なのかもな。

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