強さとは何だろうか?

しばしばマンガなどでは、これが深遠なテーマであるかのように扱われることがある。

マンガ「はじめの一歩」は、「強いって何ですか?」と言うセリフから主人公幕ノ内一歩のボクサーとしてのストーリーが始まる。

だが、実は、そんなに大げさな話ではない。

勝負事における強さとは、

勝負に勝つ。

これだけだ。

そもそも強さとは比較によって決まる。

何らかの能力を、バレーならバレー、ボクシングならボクシング、カードゲームならカードゲームにおける能力を比べて上回っていることを示して初めて強さが決まる。

だから、実際に試合をやってみて、“出た結果”が“強さ”である。

こんなことを言うと、

「試合では、その日の選手の調子や運もある!そんなことで強さのすべてが決まるはずがない!」

と言う人もいるかもしれない。

では、その場合どうやって決めるというのだろう?

バレーの場合で言えば、サーブやアタックの弾の速さ、選手のジャンプ力や腕力、持久力を体力測定のような形で測って出した数値を比べるのだろうか?

それらを比較検討した結果が強さなのだろうか?

だったらなぜわざわざ試合をするのだろうか?

「サッカーは強い者が勝つんじゃない 。勝った者が強いんだ」

サッカー元西ドイツ代表フランツ・ベッケンバウアーの言葉だ。実証主義に否定的な人にとっては子供っぽい単純な理屈に聞こえるかもしれないが、実証主義に基づけば実に当然の言葉だ。


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