ソシャゲの不正を証明したいなら

「○連しても出なかった!おかしい!」

まあ気持ちはわかる。

だが、

「だから確率操作している!」

と言い出す人がいるが、それはさすがに飛躍のし過ぎだ。

たしかに、そういう噂もあるし、「元ゲームメーカー勤務」という人が「ガチャの確率操作は当たり前」と言っている記事も見たことがある。

しかし、その話を裏付ける証拠もないし、ましてや「自分にキャラが出なかった」などということが根拠になるはずもない。

割とありがちだが

「確率の低いことは起こるはずがない!」と思っている人がいる

だが、実際には、

どんなに確率が低くても、可能性がある以上起こり得る

というのが現実だ。

これを読んでいる人の頭に隕石が落ちてくることも、確率は低いが有り得ないことではない。

「確率が低いことは起こらない」という理屈が正しいのなら、「宝くじで1等を当てる人は存在しない」(一説には、1等当選の確率は1000万分の1らしい)ことになってしまう。

不正がないと断定はしない。

だが、

ツイッターなどで見かける「○連して出なかったから」式の主張には同意できない。

偶然そうなることも十分あり得るからだ。

もし「○連して出なかった」を不正の証拠としてあげたいのなら、少なくとも白猫の排出率なら1000回、FGOの場合は10000回はやってほしい。

ちなみにこれをやろうと思ったら(雑な計算だが)白猫は約40万円、FGOなら約200万円ほどかかる。

これは別に無理難題を言って不正操作疑惑を消して運営をかばおうと思って言っているわけではない。

単に、「偶然そうなった」という可能性を排除するにはそれぐらいやる必要があるということだ。

これは統計学の問題。

ちなみに、証明のためには、2000回、20000回と回せるのならそうしたほうがいい。

実証というのはそう言うものだから。

だから、これを一人でやろうと思うのは現実的ではない。

複数人でやれば多少は一人の負担は軽減される。

1人で1000回も10000回も回すのは困難だが、10人でやれば100回と1000回、100人でやれば10回と100回に抑えられる。

その人数を集めるのが困難というかもしれない。

だったら一番いいのは公的機関に持ち込むことだろう。

動画やガチャ結果のスクリーンショットを集め、「これだけ回しても出なかった」と消費者庁にでも訴えると良い。

普通では困難な「大勢のデータを集める」ということも公的機関なら可能だ。

おりしも、iPhoneでは動画のスクリーンショットを撮ることが可能になった。以前よりはるかに証拠を集めやすいはずだ。

1人分のガチャは少なくて、それだけでは消費者庁は動かないかもしれない。だが、100人分、1000人分、10000人分と情報が増えるにつれてそのデータは信憑性を帯びてくる。

それを分析した結果、告知されている排出率通りにキャラが出ていないということになれば捜査の手が入るだろう。

ガチャ結果では証明が難しい“確率不正操作”も、ソースコードを分析すればわかるかもしれない。「確率こっそりイジっといて☆」なんてメールが見つかるかもしれない。

「公的機関に訴える」というとツイッターでは、

「大げさだ!」

という文句が出がちだが、たとえそれがその通りだったとしても、相談すること自体は悪くないと俺は思う。

結局判断するのは消費者庁だ。

不審に思ったら相談する。消費者庁はその相談内容を検討し、しかるべき対処を採る。それだけだ。

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