金縛りは、以前は心霊現象の定番だったが、最近では脳だけが起きていて体が眠っている状態だという研究結果が明らかになったため、これを心霊現象だととらえる人は減っているように感じる。

かくいう俺もその認識だ。

そして、その認識をした後にこの体験は起こった。

なので、金縛りにあった初日は、我が家が、強盗が目を付けそうもないボロアパートだったことを思い出し、なおかつ、うわさに聞いた金縛り体験とほぼ状況が同じだったため、

な~んだこれ金縛りだ。あー安心安心。

と思った瞬間眠りに落ちた。

2日目、人影が去った後ちょっと興味深いことが起こった。

俺は、目を開け体を起こしたのだ。

そう。

声をかけたときも目を閉じ体は横にしたままだったし、おそらく最初に目を開けたときも、俺は目を閉じたままだったのだ。

人影が見えていた、というのは、おそらく幻覚か夢のようなものだったのだろう。
現実と区別がつかない夢を「明晰夢」というらしいが、それの可能性が高い。

わかってもらえるだろうか?

これまでうわさに聞いた「金縛り体験」でも、その人は、目を開けていなかったかもしれない。

もちろん、俺は研究者でもないから真相はわからないし、この体験は俺だけかもしれない。

しかし、お互い確証がないのなら(ちなみに、その確証とは「絶対そうだよ!」なんて言う自分の中にある確信ではなく、物的証拠のこと。)目は開いていた、開いてなかった、どちらの可能性も有り得る。

どちらかである、と断言するのはやめてほしい。やっていいのは、「信じる」ことだけだ。

そんなわけで、過去にあったことある人は、自分の体験をよく思い出してみてほしい。まだないという人は、あった時によく確認してみてほしい。
金縛りの最中、目は開いているかいないか。

(続く)

下のバナーを1クリックお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村