あるいは、「宇宙人がやったことに間違いない!」と断定できる痕跡が見つかっているのだろうか?
それはそれで重大な発見だから、あるというなら教えてほしい。

しかし、それらの事実を俺は聞いたことがない。

逆もまたしかりである。

心霊写真などは、写っている謎の影は宇宙人でも良さそうなものである。

映画の話になるが「プレデター」という映画の「ステルス迷彩」などは有名だ。自身の体に背景を写し、同化するというものだが、これを着た宇宙人がうっかり写ってしまった影かもしれないではないか。

それとも、「そんな宇宙人はいない!」と証明されているのか?

あるいは「間違いなく幽霊だ!」と断定できる証拠はあるのか?

あるならぜひ知りたいが、今のところ俺は知らない。

証明という手順を踏まず、それぞれ逆の可能性を一顧だにしないのはなぜなのか?

どっちも実在していると考えているのならなおさらだ。

幽霊が起こしたものと話していることに宇宙人が関与しているかもしれないし、宇宙人の仕業だと思われていることの中に幽霊のせいだったことがあるかもしれない。

類似している点があるじゃないか。
例えば、宇宙人は地球にメッセージを送っているという話がある。
そして、幽霊の話をするときには、霊能力者が死んだ者のメッセージを受け取っているという話もある。

似ていないだろうか?

どちらも、通常では不可知の領域からのメッセージという点で同じである。ならば、そのうちのどれかには、“発信者”を誤解したものがあるかもしれないではないか。

そういう点が、実に奇妙である。

なぜか、幽霊の話ととUFOの話は“すみわけ”がされているようで、どちらかの話に片一方が割り込んでくることはない。

それはいったいなぜなのだろう?

UFO信者も幽霊信者も、どちらも「いる」と思っているなら不可解なことが起こったらそれが宇宙人であっても幽霊であってもおかしくないではないか。

そのすみわけがなされている理由は、「なんかそういうことになっている」というぐらいしか、俺には思いつかない。

どちらかでも信じていて、例えば心霊写真に宇宙人の可能性を考えたことがない人、あるいはミステリーサークルが幽霊の仕業だと考えたことがない人はぜひなぜなのか教えてほしい。

(続く)

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