唯言118 続々々・その話、正しかったらこうならない？

以前テレビでこんな心霊写真を見たことがある。

場所はどこかのプールで、大勢の老若男女の中、構図の中心には小学生ぐらいの男の子が写っている。

しかし、恐ろしい()ことに、その男の子の首から上は写っておらず、本来頭があるところにはプールの水面が映っている。

その番組に出ていた霊能力者によれば、こうなったのは、透明な幽霊が顔にかぶさったかららしい。

ヒエェーッ！！

そんな声（もしくはただのそれっぽい効果音。悲鳴が上がってるっぽく見せかけるためのアレ。）がスタジオから上がった。

しかし、俺はこの説明を疑問に思った。

透明な幽霊がかぶさったのなら、なおさら男の子の顔が写るのではないだろうか？

透明なガラスをかぶせて写したら、当然その裏にあるものは写る。それと同じはずだが、透明な幽霊の場合だけは、その裏にあるものが消え、さらに向こうの景色が写ってしまうというのはどういうことなのか？

心霊の世界では、透明の定義が違うのか？

他にも疑問はある。

(続く)

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