現在までに確認されている「事実関係」が、あることを断定するには不十分であるならば断定しないのは当然だが、「考え方」と混同している人にとっては、そのような態度は「不誠実だ」とか「ずるい」とか、古い考え方をする人は「男らしくない」と感じているのかもしれない。

それが、「男の責任だ」そんな風にも思っているのかもしれない。

「態度をはっきりさせて、その責任を持たなければならない。」と考えているのかもしれない。

それとも、「当てっこゲーム」をしているつもりなのだろうか?

「幽霊はいるのかいないのか?(それ以外の問題だったら、それに関して)」を、答えを一つに絞って当てに行かなければならないと思っているのかもしれない。

それならたしかに、含みを持たせてどんな答えだろうと当たるようにしておくのは「ずるい」だろう。
しかし、事実の検証というのはそう言うものではない。

信頼できる証拠を集め、できないものは排除し、それに基づいて結論を出す。
出せないのなら、勝手に出そうとしないで保留する。

そういうものなのだ。
なにも、断定しなければならないということはない。

あるいは、「自分は重い責任を背負ってどちらか断定しているのに、責任を取ろうとしてなくて不公平だ。」とでも思っているかもしれない。

そうであった時のために、「そんなのは、本人の勝手である。断定したのもあなたの勝手だ。」とだけ言っておく。

(続く)
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