言葉の裏を読む人には、その人なりに何か理由があるのかもしれない。
だが、たとえ理由が何であれ、考え方は考え方、読みは読み。実際の意図がその通りとは限らないことを頭に入れておいてほしい。

さて。

いろいろと、言葉の裏を読むことの危うさと、その時の心構えを説いてきた。

ここからは、言葉の裏を読むことのメリットについて話していきたい。

言葉の裏を読むと、どんなメリットがあるだろうか?

俺は、人との会話は、お互いの考え方を、お互いに理解しあうことがその目的だと思っている。

では、その目的のために、「言葉の裏を読む」ということが、どれほど役に立っているだろうか?

俺は、

何の役にも立っていないと思う。


それはどういう意味か?

「言葉の裏を読まずに会話した場合と、読んで会話した場合と、最終的に理解しあえればどちらでも一緒のはず」

ということ。
「役に立っていない」とは、そういうこと。

「言葉の裏を読まない場合と比べて特に優れた利点はない」、といったほうがいいだろうか?

「お互いに分かり合う」

その結果を目指すために、「言葉の裏を読む」ことが、特別に、「言葉の裏を読まない」コミュニケーションには、無い、あるいは優れた点があるのだろうか?

俺には到底あるとは思えない。

なぜなら、人が言いたいことには「上限」があるからだ。

(続く)

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