書きたいことが多すぎて、遅々として筆が進まない。

その間にも、頭の中が渦を巻く。

唯言の話だ。

なにせ30年近く溜め込んできたことだ。

これまで、頭の中でヘドロかコールタールのように巡りうねってきたことを、ようやく少しずつ取り出し、一本の糸にして紡いでいる。

時間がかかるわけだ。

今後益々、多くの人が信じている「正義」に触れるだろう。
あるいは、多くの人のアイデンティティの根幹にどんどん近付いていくだろう。

その時、俺の周りに人は残っているだろうか?

0になったら、本当に遺言にするしかないだろうな。

台風が接近中。

雲はのっぺりと鈍い灰色で、渦を巻いているはずなのに、見えない。