心の栄養とは、往々にして

「後に残らないもの」

誤解を恐れずに言うなら

「意味のないもの」ばかりである。







例えば、音楽。

または、綺麗なもの、美しいもの。

素晴らしい舞台や文学。

もしくは、ワクワクやハラハラを含んだ経験。











最初に言っておくと、

意味がないと私が思っているわけではない。








でも手に入れたり、

それに触れて心が揺さぶられても

後にはなにも残らないし、

まったく興味の無い人にとってはきっと

時間やお金の「無駄遣い」以外の何物でもない。















でもさ。




だからなんだっていうのだろう。














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睡眠ですら「意味」は解明されてない。





でも眠り「たい」よね?

絶対必要だよね?

それに、

疲れて布団に体をしずめるその一瞬、

めちゃくちゃ気持ちいいよねー!!










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コーヒーはたっぷりサイズで。


私「たっぷり」っていう単語が大好き!


同意語に

「なみなみと」
「腐る程(山ほどの)」
「全部のせ」
「めいっぱい」
「浴びるほど」があり、






メガネはどうしても金縁にしたくて買ったが

なかなかに悪趣味と不評である笑













カフェインなんてたくさん摂取したら体によくないよ、知ってるさ。


けどさ、新しく買った本を抱えてさ、

大きいコーヒーを注文してさ、

時間を忘れて読むのに没頭する。



その至福さは、他には生み出し難くないですか?











さらに言えば

一時期から文庫本ばかりを読むように気をつけてたんです。




何故なら「手首に“くる”から」!
(手が商売道具の、施術者にはけっこう大打撃)


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伝わるだろうか。

ものにもよるけど、ハードカバー本は重い。

今読んでるのは、厚さ約3cm。












同じものを読むのだからどちらでも良いはずだ。

でもーーー

最近どうしても、なぜか、

文庫が読みたくなくて読みたくなくて。

ピッカピカの、出たばかりの

重くって手首にきちゃうあの新刊が読みたい!

という謎の衝動で。











ハードカバー再開したら、やっぱいい…!

なにが違うかうまく説明出来ないけど、いい!

例えていうなら

羽毛布団の方が軽くて暖かいけど、

綿布団のあの重みこそ

安心感があって気持ちいいのだ!みたいな。










意味、なんてバカげてるね。














好きな音楽聴いていい気分になっても

なんの栄養素も含まないし、

素晴らしい映画や観劇を鑑賞しても

体にいいこともないし、








摂取すらしてないから

代謝物すら生産しないし










でも、生きてるわー幸せだわー

ニコニコしちゃうわーーーー






その「喜び」「心が踊る感じ」こそが

きっと人間の(心の)原動力だよね。













だからさ。



「あ、音楽聴きたい」

「綺麗な景色見たい」

「いい匂いに誘われる」






そういう風にふと思ったら、

心が栄養不足なのよね。






たっぷりと、無駄な事をしてね。

浴びるほど!










まるこめ