ここに、すごく男らしい男性がいたとします。

彼は、男友達にも評判の“男らしい男”。

彼自身も思っていました。

「男たるもの男らしくあれ」



落ち込んでいる友人がいれば酒を奢って励まし、

職場でも力仕事や汚れ仕事は率先して引き受け、

車の運転も上手、機械にも強くて、

休日はジムで汗を流す。



うん、男らしいですね。




彼には、最近彼女が出来ました。

地元でも職場でも評判の彼氏が出来て、彼女は鼻高々。

でも、初めてのデートで彼女は思ったのです。

「彼って…彼って…

ちょっと強引で、あとちょっとなんかウザい!」







残念!笑

長所なんてね、こんなもんです。














話変わって。

ここにちょっと地味目な女性がいました。

彼女は自信が無かった。

「私ってとても…これといって特徴の無いつまらない女」



職場でも発言や仕事ぶり目立つわけでもなく、

服装も主張は特になくシンプルそのもの。

友人うちで集まっても話を聞くに徹し、

別段話が面白いということもない。






彼女はある日、ひょんなことからひとりの男性とデートをすることになりました。

彼も特に期待していなく、まぁたまにはこんな子と食事くらいいいか、くらいの感じでした。



だけど、デートから帰宅して、彼は思いました。

「彼女は、彼女は…あふれでる品!あとなんか、すごい色気!」












つまり、短所なんて長所でしかない。

要はその塩梅や相性だけなのではないでしょうか、と私は思っています。




バランス、相手の受け取り方。



あと大事なのは
「隠さないこと」

更には
「過度でないこと」


私はそう思うのです。












優しさも、過ぎれば優柔不断と言いますね。

色気も、過ぎるほどなら下品かも。

素直さすら過度ならバカ正直でしかないし、
(これはこれで好きですが笑)

愛情だって一方的過ぎれば迷惑かもしれません。









だけど。

すぐに決断がゆっくり、は思慮深さ。
(だからこそベストのタイミングが分かるのかも)

八方美人でもいい、みんなが好き。
(広く交友できるのもまた才能と人徳の賜物じゃないのかな)

我が強いなんて言われても気にすんな。
(芯がある人こそ、周りに偽物の友人はいませんし、目標の実現力なんかピカイチです。)

ガサツだとかズボラ、おおらかで素晴らしい。
(気にしない、という才能は、後天的に得るのは難易度高めです。人は許してくれる人が大好きなもんです。)











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ちなみに。

マッサージ屋さんでよく言う、

「痛気持ちいい」
ありますね。

これも短所と長所の関係ですね。



強過ぎれば痛いけど、優しくされすぎて物足りないのも嫌ですね。

痛いかな、と心地いいくらいを

3:7か多くても4:6くらいの塩梅で

ゆーらゆーら、いったり来たり出来ると

良いんじゃないのかな、と思っています。











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暴露しますが、私は「神経タカリ」です笑

つまり、神経質なんですね。

細かいとこがとても気になる。

でももう、初対面のお客さんにも全然言います。

「神経タカリなんで!」てね。

たいていちょっと引かれます笑

だよね笑 でもいいんです。



神経タカリな自分も、自分含めみんなそれぞれの短所なんてひっくり返せると思っているから、あえてまず言う。

あなたの短所すら見たいぜ、気にならないぜと言うサインを送っているわけです。

えぇ、引かれても苦笑








一応言っておくと、もちろん初めは気にしていました。

自分のこういうとこはただの嫌悪でした。

逃げたり、隠したり…

変えようとしたりもしました。

そんなんを繰り返しながら出した結論。

だから苦しい気持ちの人がいるなら、とてもよく分かります、と大きな声で言いたい。








だけど。

細かいとこが気になるから。

ひとりひとりの好きな枕の高さや柔らかさが微妙に違うのが分かる。

好きなお香、嫌いなジャンルの精油。
たった一点の苦手なツボ。
妙にこれだけ、ストレッチで好きなポーズ。

足湯は熱いのが好き、猫舌、
腕の位置、左右の視力差。

気になるからこそ。わかる。







これを読んでくださっているあなたもきっと同じ。

短所こそ、長所。みんなそうです。

大事なのは、受け入れて隠さないこと。

過度にしないこと。

それだけです。









さて。
自分で思い付く短所はなんでしょうか。

ひっくり返して、倍にしてみましょう。

あなたの長所はなんですか?




まるこめ