いままで、関わってきた中で仕事ができると感じた看護師は、目の前の業務をただこなしているわけではありませんでした
常に少し先を見ています
「このあと何が起こりそうか」
「次に必要になるものは何か」
「ここで確認しておかないと、あとで誰かが困らないか」
そんなことを、頭の中で無意識に組み立てていました
とどこまで先取りして考えているのかを聞いては拍手をしていました
私は、毎日の仕事は事前準備がすべてだと思っています
勤務に入ったら、患者さんの状態だけではなく、
・今日の検査や処置
・点滴や薬の時間
・ADLや転倒リスク
・家族対応の可能性
・他のスタッフの動き
・時間がかかりそうな業務
・急に予定が変わったときの余力
そこまで含めて、一日の流れを頭の中でイメージをします
仕事前のイメージトレーニングです
もちろん、看護の現場では全然予定通りには行きません
人を相手の仕事だからいつ何が起こるかわかりません。その上看護師の仕事は書類仕事、薬の管理与薬を間違わずにこ行う、クレーム対応、…新人教育など同時進行で行う多重課題状態で日々進んでいます。
だからこそ、私は「ギリギリまで予定を詰め込まない」ことを大切にしています
少しでもいい。
時間の余白をつくっておきます
その数分の余白が、急な予定の変更、患者さんの状態変化が起きたときに、自分を助けてくれます
(自分では、手が回らない時に人に頼む為に依頼する時間にも出来ます)
後手に回らない
これが、仕事ができる看護師の大きな特徴だと思います
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急変が起きたときこそ、先読みの力が必要です
急変が起きると、現場は一気に動き出します
「どうする?」
「何が必要?」
「誰を呼ぶ?」
「誰が何をする?」
みんなが一斉に動き始める。
でも、ここで全員が同じように動いてしまうと、逆に現場が混乱します。
最近、私は急変時の看護師を見ている(…後に振り返るとです。急変の最中はそのような事を考える余裕はありません…)と、バスケットボールの試合のように感じます
ポイントガードは、自分一人で全部やるポジションではありません
コート全体を見て、
「誰がどこにいるか」
「次にどこへボールを出すか」
「今、何を優先するか」
を判断する。
急変対応も同じ。
決められた人数で、限られた時間の中で、必要な対応を遂行していく。
そのためには、誰かが全体を見て、方向を示す必要があります
誰も司令塔にならなければ、船頭を失った船のようになってしまいます
だから私は、急変が起きたときほど、
一瞬、深呼吸します
もちろん、悠長にしているわけではありません
ほんの一瞬(一秒にも満たないと思います)
そして、ドキドキしている気持ちを無理やり落ち着けて、
「今、患者さんはどういう状態なのか」
「何が一番危険なのか」
「今この場に誰がいるのか」
「誰に何を頼むのか」
「次に何が必要になるのか」
全体を把握します
それから動く。
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「先読み」は、未来を当てることではありません
先読みとは、
「次に起こることを完璧に予測すること」ではありません
起こるかもしれないことを、いくつか想定しておくこと
そして、何かが起きたときに、
「どうしよう」
から始めるのではなく、
「じゃあ、次はこれ」
と動ける状態をつくっておくこと。
それが、本当に仕事ができる看護師の「準備」なのだと思います
看護師の仕事は、目の前の業務を早く終わらせることだけではない。
患者さんとチームが、次に困らないように動くこと。
先を読み、確認し、余白をつくる。
そして、想定外が起きたときには、冷静に全体を見る。
私はそれが、看護師としての「仕事ができる」ということなのだと思っています