私のHAMライフのほとんどがFT8等のHFデジタル通信です。
アンテナは前の記事で書いた通り、いいアンテナは上げられないのでロングワイヤーとし、バンド切り替えが便利なオートアンテナチューナー、八重洲のFC-40を使っています。
しかし、使っているリグFT-857DのCAT端子はチューナー使用時はチューナーとの通信で使っているので同時にCATが使えません。そもそもCAT端子は本体設定でCATかチューナーかリニアかを切り替える仕様になってます。
八重洲さん、なんちゅう仕様なんやと愚痴をこぼして便利なCATを諦めていたのですが、そんな状態で半年も使っていたある日、ネットでMIC端子にTXD、RXDと書いてある記事を見つけました。
ん? まさか?
そうなんです、八重洲さんはちゃんと考えてたんです。本体側の別の設定でMIC端子のUP/DownがTXD/RXDに切り替わるようになっています。つまりMIC端子からCAT運用できるんですね。
八重洲のRS232C→CAT接続の正規品ケーブルCT-62は既に持っていますが、MIC端子からRS232Cを取るオプションは八重洲で売ってません。こういうアダプターはネットで探しましたがeBayで過去4000円ぐらいでどこかの国で売ってたようで今は在庫なしです。つまり自作するしかありません。
誰か作ってないか、またまたネットで探したら、ありました。
JH9YWA 社南地区防災アマ無線クラブ
大変参考になりました。有難うございました。
しかし、ちょっと問題があります。
232C→CAT純正ケーブルCT-62は、信号のレベルを合わせるためのアンプ基板がコネクターの中に内蔵されており、その電源を取るためにリグ本体のCAT端子の13.8Vから三端子レギュレータで5Vに落としてアンプにつながっています。
一方、MIC端子は5Vが来ているのでJH9YWAの方は三端子レギュレータを取り去って短絡してアンプに5Vを供給されています。
しかし私はそそっかしいので、三端子レギュレータを取り去ったケーブルをリグ本体のCAT端子に誤って挿してしまいそうで、そうなるとアンプを焼いてしまいます。
しょうがないので、手持ちの中華製昇圧モジュールを使って、
MIC端子の5V→昇圧モジュールで13.8V→CT-62内蔵3端子レギュレータで5V
という、実にアホで非効率なことをしています。しかし、安全には代えられません。
Amazonで売ってます。安い! しかし本当に役に立ちます。何かと使うので2、3個常備することをお勧めします。これがあると、モバイルバッテリーから給電してハンディトランシーバの電源に、周波数カウンターの電源など色々使えます。
大きさはこんな感じ
リグのMIC端子(RJ-45コネクタ) からCAT端子メス(MiniDIN 8Pin)へ変換するアダプターの製作です。
使用する部品は、
プラスチックケース タカチ製 130円
RJ-45オスコネクタ 手持ち 200円くらい?
RJ-45メスコネクタ 秋月電子 100円
昇圧モジュール Amazon 100円
MiniDIN8pinメス 共立エレショップ 195円
線材は手持ち
合計 725円
今回の配線図です
完成はこんな感じ
雑な作りですみません。
しかし、これでCAT運用が出来るようになりました。
おかげでバンドを間違ってHAMLOGに自動記載され、あわててeQSLのWebに行って訂正する・・というバタバタな運用はなくなりました(笑)
アダプターにマイクをつなげるとUP/Downスイッチは使えませんが、HFでは使いませんからOKですね。