写真詩人 安都絵亥の吼える囁き

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言葉遊び人の悲しい戯れ言

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写真詩人 安都絵亥の吼える囁き

同じ夢を見る。


それは

どこか遠い遠い異国で

私が暮らしている夢だ。


そこで、私は異国の服を着て

異国の友人達と異国の言語を話し

笑い、泣いて、怒っていた。


昼の私は色々な人に囲まれて

楽しそうにやっていたが


夜の私は決まっていつも1人で

寂しそうな顔をしていた。


夕食は質素ではあるが

毎日必ず食べていた。

小さなパンと、温かい野菜のスープだ。

しかし、決まっていつも何かを思いながら

1人で食べていた。


眠る前には

必ず窓を開けて

星に祈ってから

眠りにつくのが

その異国の風習であった。


私は決まっていつも

1人で星に何かを願っていた。


そして、とても悲しい顔をしながら

窓を閉め、ベッドに入る。


いつもここで

夢はさめるのである。



夢がさめてしまった今となっては

異国の私が星に

何を願っていたのかはわからない


しかし、この夢を見ると

決まっていつも

胸が締め付けられるような思いで

1人、涙を浮かべて目が覚めるのだ。


とても、悲しく

切ない夢の話である。