碧翠里音信女
4月30日お経をあげていただきました。
時間はかかりましたが
とりあえずひと段落付きました。
戒名を授けていただいたのですが
あまりのことに思わず泣きました。
「碧翠里音信女」
ヘキスイリオンシンニョと読みます。
「碧」は「王」「白」「石」の3つから成り立ち
「光沢があり美しく輝く宝石」を表しています。
また「翠」は”混じり気がない”という意味の
「卒」に「羽」を組み合わせてできた漢字で
混じり気のない美しい羽の雌鳥
「翡翠(カワセミ)」という鳥を意味しています。
雄は翡、雌は翠「翡翠」は同時に宝石の
名前でもあります。
宝石を表す文字が2つ並ぶことは
基本ないのだそうです。
昨年7月、里音のお爺ちゃんが
他界した際も体調が優れなくて、
それでも最後のご焼香だけはと
フラフラの身体で頑張りました。
ご住職曰く
「ご尊父様のお経を読んでいた時に
私の横から現れた娘さんの姿が、
まるで羽があるかのようなフワフワした
歩き方で儚くて消え入るような
透明感にとても驚きました。
ものすごく印象に残っています。」
確かにあの時ご住職のお経が一瞬途絶えた。
「まるで仏様が降り立ったように見えて。」と
「翠の文字には羽と言う漢字が使われており
あの時の羽があるかのようなお姿と清らかな
透明感を翠の字に込めました。」
「そして友人の皆様がSNSで輪になって
彼女を悼み、その死を受け入れようと
懸命になってる事を聞き、
本来戒名と言うのは名前の一文字だけを
使うのだけど位牌をご覧いただいた時に
「里音」というご戒名を
生きていた時のまま呼んでいただけるように
生前の名前のままつけさせていただきました。」と
「平成13年からこちらのお寺で住職を
務めさせていただいていますが過去、
私がお授けした戒名の中でも
特例中の特例です。本来色々決まりが
あるのだけれど、娘さんの場合は
とても収まり切らなくて。」と
仏壇屋さんでご位牌を造っていただくため
申し込んだところ
仮のご位牌を見た店員さんは
「俗世の名前と戒名の名前が
一緒だなんて過去一度も聞いた事が無い。」と
たった4文字に込められた
生前の娘の姿、生き様、
取り巻く人々への気遣い
娘の命そのものを
4つの文字に凝縮して
いい名前を頂いたね。
