「子犬の裁判 はじめます」
          今関 信子 著
(1942年 ~東京都出身。東京保育園女子学園卒業。幼稚園教諭を経て創作活動に入る。 児童文学者 )


      🐶🐕🦮🐕‍🦺🐩
「違う。僕はそうは考えない。人は助けあって暮らすもんだ。だから、今助ける力のある者は、力を必要としている人にかす。
力を貸したものだって、時間がたって、力を貸して欲しくなるかもしれない。
その時、力のある者は力を貸す。いま、助けてもらっている者が力を貸すことだってある。勿論、そうならない事もある。
でも、力を貸せる者が貸せばいい。ただ、それだけの事だ。」

🐶🐶
「言わな あかん。親友なんや仲間なんや、オレの気持ちわかるはずや、という考え方はボク、アカンと思うねん。ほんまの仲間になるためには、ほんまの親友になるために、一つ一つ丁寧に話していかなあかんと思うねん。」

🐶🐕‍🦺
「犬を飼うと犬から色々な事が来る。
嬉しい事もいっぱいもらう。困った事ももらう。飼うという事は、なんもかんもしっかりもらうという事やて。
犬と遊ぶだけやったら、遊ぶだけの事しかもらわれへん、いうことちゃうか。」

🐶🐩
「辛いからって、ようやく這い出した穴にもぐるなんて、臆病者のする事や。」

🐕🦮
希望の見えている言葉は、とれたての魚のように活きがよく、誰もが心地良い気分になる。

🐶🐕
「人間かて犬かて、歯をくいしばってこらえないかん事ってあるもんや。辛い気持ちはわかるで。けど、こらえてしまえば いいこともあるえ。きっとあるえ。
生きているんやもん。」


🐶🐩
目だたなければ、生きることさえ許されないのか。


🐶🦮
「おとなしい犬達が秘めていた、恐ろしいほどの力。何故 今まで この力を出さなかったのか。
この力を出していたら、死なずにすんだかもしれないのだ。だから くやしい。だから空しい。だから 歯がゆい。」


🐶🐕🐩
「堂々と生きているって見せてみろ。
かっこなどどうだっていいじゃないか。
人がどう思おうと考える事、ないじゃないか。生きていたいんだろ?鳴かなければいけない。力いっぱい鳴かなければ!」


🐶🐩🐕‍🦺🦮🐕後記
「こと花」へようこそ。ありがとうございます 😄
最後の二つの言葉は特に強いメッセージを持っているのではと思います。「反骨精神を持って生きよ、自分の持っている個性をもっと大事にして、そしてはっきりと外に示しなさい。」と今関さんはイジメにあう子供達やそして大人達に対しても、激励しているのだと感じました。