昨日教えてもらったんですが、昨年11月のTampaBay vs Philadelphiaの試合です。
こんな光景あまり見ないですよね。珍しいでしょ

http://www.youtube.com/watch?v=nWaHqp-vWBo

http://www.youtube.com/watch?v=Nkb3u6O-mOU&feature=related

タンパの1-3-1 Nzトラップ
フィリーがそれを嫌がってBreak Outしない。
レフェリーたまらずプレーをストップ

これってフィリーの方のゲーム遅延行為にならなかったっかな?
ちょっとルールがわからないので、レフェリーの方教えてくださいね。


ところ何でこんな状況が起こったか。

タンパの監督はフィリー対策に1-3-1トラップを準備、その1-3-1の対策をしっかりフィリーもしていたわけです。


タンパの狙い


パックを持っている相手DFをボード際に追い詰め(もう一人のDFにパスを出させないように)アングリング(角度付け)する。

F1の追い込みにより相手DFは自分で持って行くことは難しくなるので、パスを出さなくてはならなくなる。F1、F2、F3にはそれぞれのマークがついているので、パックを奪うチャンスがあるし、万が一ルーズパックになってもそれを処理するDF2も後ろに控えていてるので、いずれにしてもカウンターを取る確立が高くなる。


フィリーの狙い



うかつにDFがパックを持ち上がると、相手の思惑にはまることがわかっている。
だからあえてブレイクアウトせず、相手F1がイライラしてフォアチェックに来るのを待っている。

F1が来れば簡単、D-Dパスでサイドに展開、Dがパックを持ち上がる。誰も来なければDFが持ち上がっても良し、FWをマークしている相手選手がたまらずDFに突っかかってくれば、そのマークが離れた選手にパスをする。

ビデオを見る限り、フィリーは既にタンパの1-3-1対策のブレイクアウトのパターンを持っていて、その形にするためにF1のフォアチェックを待っているのです。


フィリーのブレイクアウトシステムのスタート合図はタンパのF1フォアチェック
タンパの1-3-1システムのスタート合図はフィリーのDFのスタート

だから両チーム動かないわけですね。

ファンは「一生懸命やれよ」とブーイングしたりしますが(解説者もタンパのF1が行くべきだ!と言ってますが)決して両チーム消極的なわけではなく、ハイレベルなシステムの駆け引きなんですよね。こうなったらうかつには動けません。


ちなみにこの1-3-1、八戸の吉田産業の名将楠本さんが取り入れていましたね。
コーチが常に研究しているチームは必ず強くなりますね!

ちなみに私がタンパのコーチであれば、次のシフトは2-3トラップを使ってみますね。




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