展開の早い、スピーディーなアイスホッケーでは一点を凝視しないことが視野を広めるコツです。



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※写真右は初心者体験ホッケースクールの参加者がパックハンドリングをしている様子です。

みんなパックだけをみているため、前重心、膝が伸びてパワーポジションとはかけ離れたボディポジションになっています。昨年のスクールのテーマは「バランス」、ボディバランスが良くなる事によってパス、シュート、ボディチェックなどすべての個人技術のレベルアップにつながることは以前紹介しました。今年はそのバランス強化をベースにパックのコントロールを加えました。パック無しではボディバランスを保てるようになった選手達もパックを持たせた瞬間、パワーポジションが保てなくなります。それは何故か?!もちろんそれはパックを見てしまうから、足下にあるパックを凝視してみてください。自然に体重はスケート中央からつま先へ移動します。つま先に体重が移動してしまってはバランスを保つ事はできません。

それではどうやってパックを持ちながらバランスを保つのか?

それには「パックを曖昧に見る」ことが必要です。まずパワーポジションの姿勢を取ります。その場でパックハンドリングを始めます。この時にパックだけをみるのではなく、また顔を上げて前だけを見るのではなく、斜め45度下の角度に目線を保ち、凝視するのではなくぼんやりその辺りを見てください。そうしたらパックも見れるし前方も左右もなんとなく見る事ができるでしょう。一点を凝視してしまうととても視野が狭くなります。ましてパックを凝視してしまっては周りを見れないだけではなく、パワーポジションに大切な重心がつま先に移動してしまいます。これがパックを持った瞬間視野が狭くなりバランスが悪くなる原因です。大切なのはぼんやりです。是非試してみてくださいね。