「Such a smart play by Martin Turco」ダラスGKマーティン・ターコによる「とても頭の良いプレーだ」と大絶賛されていたプレーを紹介します。3月15日 バンクーバーCanucks vs ダラスStarsの試合でした。何が起こったのかまずは順番に説明します。1,CanucksのFWがチェンジの際にDallasゾーンにパックを放り込む。2,パックは真っ直ぐゴールに向かってきたので、ゴーリーTurcoがレシーブ。3,CanucksのFW1人だけフォアチェックにきたので、サイドにいた味方のDFにパス。4,CanucksのFWが突然こけてDallasゴールに突っ込む。この時Dallasのゴールネットが大きく動く5,Turcoが突然自分のチームベンチに猛ダッシュ、6人目のプレイヤーが代わりに出場6,ゴーリーをあげてしばらく6人攻撃をかけるDallas、結局Canucksがパックを触ったところホイッスルが鳴る。みなはじめは「Turcoはなんでベンチにダッシュしてるんだ?」「Canucks FWのペナルティか?(Delay of the game)」「レフリーは手をあげてないからペナルティではないぞ」「???」と混乱。私もはじめペナルティだと思ったので、「わざとゴールに突っ込んだわけじゃないのに厳しいなあ」と思ってました。これは転倒して突っ込んだので明らかにペナルティではありません。「ゴールが動いてしまった」+「パックはうちがキープしている」= 「Canucksがパックを触るまでホイッスルが鳴らない」=「ホイッスルなるまで6人攻撃をかけられる」Turcoの瞬時の判断だった。私は(私の仲間達も含めて)26年間のホッケー人生でこういう状況がなかったからかもしれないが想像もつかなかったプレーだった。ただ周囲の人間も私と同じく考えもしなかったプレーらしく、その夜のスポーツハイライト番組ではどのテレビ局も「Such a smart play by Martin Turco」と大絶賛されていた。私自身も同じ状況になったらきちんと教えてあげることができるようにこのプレーをしっかりと記憶に残しておこうと思う。それにしてもTurcoはこのプレーを瞬時に思いついたのか?それとも前にこういった状況があって経験として覚えていたのか?普通のゴーリーなら転んだ相手選手を見ながら「ドジだなあー」と思い、ホイッスルが鳴るのを待つだけでしょうね。