8年前のワクチン接種以来、想定外の「箱入りお嬢さま」になってしまっていた娘。

来春からはなんとか就職し社会人となる予定である。

家から通える職場なのでフォローできるけれど、その分過保護状態が続いてしまわないよう、気をつけなければいけない、と思っている。


さて本人はと言えば、今までできなかった諸々に少しずつ取り組んでいる。

もうしばらくは使うことになりそうな自室の収納改造をしたり、スポーツジムに入り体力増加を図ったり、お金の管理を自分でするようになったり…

それらの一つに旅行もあり、この秋は一人旅にも、ようやく挑戦した。一人旅といっても、京都で働き始めた幼馴染を訪ねるというもので、完全に一人で動いたのは2日間だったけれど、それでも娘にとっては新鮮な経験だったようだ。


高校1年生でワクチン被害にあい、それ以来制限の多い生活をせざるを得なかった。その年齢なりの普通の経験ができていないため、どこか幼い印象がある子になってしまった。


同様な症状に悩みつつも、既に自立をしている子供たちも少なくない。庇える環境にあるとは言え、過保護にしすぎだったかもしれない。

社会に出れば、良いことも嫌なこともたくさんあると思う。でも痛みや辛さを知っている分、人より優しくなれると思う。

たくさんの人に支えられてきた分、誰かを支えていける人になってほしい。