にか散歩編にはプロローグがあります♪
ナゼいきなりNYへ!?と思うかもしれませんが…
とても理にかなった経緯がコチラで明らかになりますw
※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*
一同 「カンパーイ!」
明るい掛け声と共に、何度目かの乾杯をすると、私はビールを煽った
眠兎 「プハー!」
天王寺 「せやから、アメリカいうたらメジャーリーグやろ」
花井 「そんなわけあるか」
「普通に考えてアメフトに決まってるだろ」
天王寺 「アホ言いな」
花井 「アホなのはお前の脳みそだ」
いつものように、果てしなくどうでもいい話題で、天王寺さんと花井さんが仲良く喧嘩を始める
浅野 「……どっちもどっち」
天王寺 「やかましわ!」
「瑛希!」
「お前は野球やろ?」
「ニューヨーカーなら当然ヤンキースやろ?」
八千草 「あー、やっぱ野球好きな人はNYといえばヤンキースですよね」
「でも僕、実はアメフト派だったりして~」
天王寺 「ハァ!?」
「ありえへん……!」
京橋 「因みに私もアメフト派です」
「チアリーダーがいますから」
眠兎 「……」
野村 「チアリーダーならバスケの試合にもいるよ~?」
「ねっ」
桐沢 「ね、じゃねーよ!」
野村 「それより、八千草はアメフトよりバスケっぽいイメージだけどな~」
そんな感じするー!
若者だしww
八千草 「あ、バスケも好きですよ~」
木村 「ニックスですか?」
八千草 「ハハ、正解です」
眠兎 「さすがはニューヨーカー!」
天王寺 「なんでニューヨーカーのくせにヤンキースやないねん……」
花井 「まだ言ってるのか」
眠兎 「ていうか、私に言わせれば、NYといえば、やっぱヤンキースよりニックスより、ベーグルですけどね」
天王寺 「なんやそれ」
「何のチームや」
「アメフトか?アイスホッケーか?」
アンタ続編で一緒に食うたやんか…
木村 「……あの……」
「……パンだと思います」
眠兎 「そうです」
「あとNYチーズケーキ」
天王寺 「食いモンかい!!」
浅野 「ブレない……」
花井 「連想するのが食べ物とは程度が知れるな」
「NYといえば、ニューヨーク・フィルハーモニックだろう」
桐沢 「……なんだそれ?」
八千草 「NYが本拠地のオーケストラですよ」
花井 「そういえば、去年日本公演をしたNYナショナル交響楽団もなかなかいい演奏だったな」
眠兎 「クラシックですか……」
花井 「お前にはどんないい演奏も子守唄だろうな」
眠兎 「ムッ……」
「あ、でもブロードウェイとかでは寝ないですよ!」
浅野 「行ったことあるの?」
眠兎 「ないですけど」
「でも面白そうじゃないですか!」
木村 「ブロードウェイなら、舞台はかなり見ごたえがありましたよ」
眠兎 「木村さん、行ったことあるんですか!」
木村 「はい」
「付き合いでWICKEDとANYTHING GOESを観たんですが」
「さすがNYという感じでしたね」
桐沢 「NYか」
「俺、行ったことねーなぁ」
ところで超今更だけどなんで冒頭からNYの話してるの?
花井 「俺もないですね」
眠兎 「えっ」
「1年間アメリカにいたんじゃ……」
花井 「俺が行ってたのはロス市警だ」
眠兎 「なるほど、西と東なんですね……」
花井 「それでも、一度は行ってみればよかったとは思うけどな」
浅野 「……あ」
「ニューヨーク大聖堂に行ってみたい」
天王寺 「大聖堂?」
「お前いつからクリスチャンになったん?」
浅野 「……なってないけど」
花井 「セント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂は観光名所だ」
「そんなことも知らないのか」
桐沢 「ん?」
「浅野はニューヨーク大聖堂って言わなかったか?」
八千草 「ニューヨーク大聖堂は通称なんですよ~」
眠兎 「へぇ~!」
野村 「そういうのが好きなら、セント・ジョーンズ博物館なんかもいいんじゃない?」
浅野 「……?」
木村 「昔大聖堂だった博物館ですよ」
「ガイドブックにはあまり載ってませんが、そのおかげで逆に穴場として有名らしいです」
京橋 「ステンドグラスが大変豪華ですよ」
「NYに行く際は、そこに女性を誘うことをお勧めします」
野村 「あ~、そういえば5年前にNYに行ったとき、ヘリの遊覧飛行ツアーに女の子誘おうと思ってたのに」
「そんな暇がないまま帰国したことがあったな~」
「あれは無念だったよね~」
桐沢 「捜査で行ったくせに、何考えてんだお前は……」
京橋 「ほう」
「野村さんともあろうものが、情けないことですね」
「摩天楼の夜景あたりで手を打っておけば、時間が省けたものを……」
野村 「そういう問題じゃないんだって~」
「ICPDからもFBIからもセクシーな女性捜査官は来なかったから」
「まず相手を探しに行く時間を作らなきゃいけなかったんだよね~」
「その時点でアウトー」
京橋 「そこを無理やりにでも時間を作るのが一人前のプレイボーイではありませんか」
野村 「えー、さすがの俺も、出世と引き換えにするほどの情熱はないし~」
眠兎 「……」
八千草 「ワオ、眠兎ちゃんの視線が氷点下!」
天王寺 「これがNYやったら、確実に2・3発撃ってるような目やな」
眠兎 「……天王寺さん?」
花井 「NYというよりテキサスだな、それじゃ」
眠兎 「……あのう」
浅野 「さすが銃社会……」
眠兎 「……いや、撃ちませんて」
どこに命中するか分からんしね…(*゚ρ゚)
八千草 「ハハ」
「確かに、向こうの治安は日本と比べ物にならないですよね~」
桐沢 「だろうなぁ」
八千草 「気抜けないですよ、向こうは」
「それだけに訓練も多いし」
野村 「そういえば7月に、NYの地下鉄でバイオテロ軍事訓練があったらしいよね~」
八千草 「みたいですね」
「よく知ってるなぁ、野村さん」
桐沢 「そうなのか?」
「お前は一体どこからそういう情報を仕入れるんだ」
野村 「今のは、普通にBBCのニュースでした~」
天王寺 「普通にBBCのニュース見はるんですか!」
花井 「お前は見ないだろうな」
「英語できないもんな」
天王寺 「な……何言うてんねん」
「俺は……英語は余裕や」
花井 「……」
ジャイの 『俺を誰だと~』 ばりに、ぴょんってこのセリフ言うよねw
花井さんがすこぶる笑顔でナントカカントカと早口の英語で天王寺さんに話しかけた
瑛希くんと京橋さんと野村さんと木村さんが吹き出して、浅野さんまでクスリと笑っている
眠兎 「!!?」
(み、みんな英語分かるのっ!?)
そういう設定だったの!?
まぁでもみんな博識っぽいけど…
(もしかして英語できないのって、私と天王寺さんと桐沢さんだけ……)
桐沢 「……」
眠兎 「!!」
高卒で、英語とはイメージの結びつかない桐沢さんまで、ちょっぴり呆れたような苦笑いをしている
(ガーン)
(き、桐沢さんまで……)
眠兎 「……あ、アハハ」
ショックを受けつつ……
何を言ったのかは知らないけれど、私はとりあえず雰囲気に合わせて笑っておくことにした
さりげなくボスに対して失礼w
ある朝
桐沢 「よーし、全員集まれ」
ハイと口々に返事をして、センターテーブルに集まる
桐沢 「いきなりなんだが……お前らパスポートは持ってるか?」
「全員だ」
眠兎 「へ……」
花井 「……」
天王寺 「……」
浅野 「……」
八千草 「……」
京橋 「……」
眠兎 「……はい?」
桐沢 「だから、パスポートだ、パスポート」
花井 「……?」
「それは持ってますが……」
「海外に慰安旅行にでも行くんですか?」
桐沢 「いや、捜査だ」
一同 「捜査!?」
桐沢 「NYPDから、警察庁を通じて警視庁に応援要請があった」
「NYで起きた事件だが、日本人が関わってるらしい」
天王寺 「容疑者が日本人っちゅうことですか?」
桐沢 「いや」
「そういうわけじゃないらしいんだが……」
浅野 「らしい……?」
桐沢 「俺も詳しくは聞いてねーんだ」
「現時点で事件の情報を国外に渡すのはマズいらしい」
「詳細は渡米してからってことになってる」
眠兎 「そうなんですか……」
京橋 「なにやら、きな臭いですね」
桐沢 「県警同士の合同捜査とはわけが違うんだ、国家間の関係を考えて慎重になるのもしょうがねーだろ」
「とにかく、八千草がNYPDの元捜査官ってことで、ウチに声がかかったんだ」
「NYPDのお偉方の覚えも良かったらしいな~お前」
八千草 「え~」
「ただ大きい事件に当たっただけですけどね!」
眠兎 「ていうか、どうして課全員なんですか?」
桐沢 「八千草を通じてウチの話が向こうに伝わってたそうだ……」
熊殺しがいるって?(・∀・)
眠兎 「へ」
桐沢 「八千草の元同僚から、又聞き又聞きで上層部に伝わったせいか……」
「俺らは日本警察の精鋭集団ってことになってるらしい」
眠兎 「ええ……!」
浅野 「ハミダシ二課なのに」
天王寺 「いや、間違うてへんやろ」
「俺ら精鋭捜査員や!」
花井 「お前以外は、の間違いだろ」
天王寺 「なんやと一沙!」
ジャイ君、そんなにぴょんのことが嫌いかね?w
すっかりその気になっている天王寺さんに、すかさず水を差す花井さん
少なくとも、精鋭集団には見えないだろう
桐沢 「とにかく、八千草を呼ぶなら、チームまるごとの方が効率がいいだろうとの判断で」
「俺たち全員行くことになった、ってわけだ」
「捜査はチームワークが肝心だからな」
眠兎 「へええ……」
「精鋭集団が私達みたいなのだって知ったら、ガッカリされないか心配ですよね」
花井 「何言ってるんだ」
「ガッカリさせないような働きをすれば済む話だろ」
八千草 「期間はどのくらいですか?」
桐沢 「未定だ」
「解決し次第ってことになるだろうな」
「引き継ぎと決裁が済み次第渡米する」
「出発は、現時点では来週月曜だ」
「急で悪いが、準備しておいてくれ」
(ニューヨーク……!)
頭の中に、アメドラや映画の中のNYの映像と、 「星条旗よ永遠なれ」 が流れ始めた
(お~セイキャンユーシ~)
(……って、ダメだ、浮かれてる場合じゃない)
(捜査捜査)
(捜査で行くんだってば)
気を引き締めて、やらなければならないことを考える
まずは今抱えてる被疑者の引き継ぎ書作成
それから……
考えながらコーヒーを淹れていると、隣から小さな鼻歌が聞こえた
眠兎 「……」
耳を澄ます
…… 「エンパイア・ステート・オブ・マインド」 だ
眠兎 「……天王寺さん、浮かれないで下さい」
天王寺 「だ、誰も浮かれてへん……」
「おい一沙、さっきから何唸ってんねん」
花井 「何言ってるんだ」
「フランク・シトナラだぞ、知らないのか」
眠兎 「!!?」
京橋 「……もしや、今のは 「ニューヨーク・ニューヨーク」 だったのでしょうか」
花井 「もしや、ってなんだ」
「聞けば分かるだろ」
浅野 「……ノーコメント」
桐沢 「……は、ははは……」
とりあえずジャイも浮かれてるってことで。
ジャイって鼻歌も音痴そうだよね…wそうなんだろうけどw
天王寺 「なんでその曲やねん」
「アメフト派の分際で」
木村 「?」
野村 「ヤンキースタジアムの試合終了後に流れるんだよ~」
「ニューヨーク・ニューヨーク」
ていうかこの2人いつの間に!?(*;゚;艸;゚;)
浅野 「俺はEnglishman In New Yorkがいい」
眠兎 「…………みんな浮かれすぎです」
「ねぇ、桐沢さん」
桐沢 「ん?」
眠兎 「……あ」
桐沢さんがメモを取っている紙に目を留める
眠兎 「あの、それは――」
「……」
『Katakiri & Co.,lnc 所在地 225E.59st.,New York……』
眠兎 「……じ、事件に関連する会社ですか?」
悪あがきのように聞いてみる
桐沢 「いや、食材やら日用品やら、日本のモン売ってる店だ」
「納豆まであるらしいぞ」
眠兎 「……」
結局みんな事件よりNYのことで頭がいっぱいらしい
まぁ、頭をいっぱいにするほど、事件の情報なんかないのだけれど
眠兎 「よし、なんか吹っ切れました」
「私も心置きなく浮かれよう」
「何食べようかな~」
「朝ごはんはベーグルで、お昼はホットドッグで、夜は――」
八千草 「アハハ」
「浮かれるほどいいトコでもないと思うけどなぁ」
いつものようにわーわー言い合いながら、
私達はNY行きに向けて準備を始めたのだった……
To be continued....
何が一番気になるって、木村さんが気配だけ漂わせておいて一言も喋らなかったこと……
ナゼいきなりNYへ!?と思うかもしれませんが…
とても理にかなった経緯がコチラで明らかになりますw
※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*※*
一同 「カンパーイ!」
明るい掛け声と共に、何度目かの乾杯をすると、私はビールを煽った
眠兎 「プハー!」
天王寺 「せやから、アメリカいうたらメジャーリーグやろ」
花井 「そんなわけあるか」
「普通に考えてアメフトに決まってるだろ」
天王寺 「アホ言いな」
花井 「アホなのはお前の脳みそだ」
いつものように、果てしなくどうでもいい話題で、天王寺さんと花井さんが仲良く喧嘩を始める
浅野 「……どっちもどっち」
天王寺 「やかましわ!」
「瑛希!」
「お前は野球やろ?」
「ニューヨーカーなら当然ヤンキースやろ?」
八千草 「あー、やっぱ野球好きな人はNYといえばヤンキースですよね」
「でも僕、実はアメフト派だったりして~」
天王寺 「ハァ!?」
「ありえへん……!」
京橋 「因みに私もアメフト派です」
「チアリーダーがいますから」
眠兎 「……」
野村 「チアリーダーならバスケの試合にもいるよ~?」
「ねっ」
桐沢 「ね、じゃねーよ!」
野村 「それより、八千草はアメフトよりバスケっぽいイメージだけどな~」
そんな感じするー!
若者だしww
八千草 「あ、バスケも好きですよ~」
木村 「ニックスですか?」
八千草 「ハハ、正解です」
眠兎 「さすがはニューヨーカー!」
天王寺 「なんでニューヨーカーのくせにヤンキースやないねん……」
花井 「まだ言ってるのか」
眠兎 「ていうか、私に言わせれば、NYといえば、やっぱヤンキースよりニックスより、ベーグルですけどね」
天王寺 「なんやそれ」
「何のチームや」
「アメフトか?アイスホッケーか?」
アンタ続編で一緒に食うたやんか…
木村 「……あの……」
「……パンだと思います」
眠兎 「そうです」
「あとNYチーズケーキ」
天王寺 「食いモンかい!!」
浅野 「ブレない……」
花井 「連想するのが食べ物とは程度が知れるな」
「NYといえば、ニューヨーク・フィルハーモニックだろう」
桐沢 「……なんだそれ?」
八千草 「NYが本拠地のオーケストラですよ」
花井 「そういえば、去年日本公演をしたNYナショナル交響楽団もなかなかいい演奏だったな」
眠兎 「クラシックですか……」
花井 「お前にはどんないい演奏も子守唄だろうな」
眠兎 「ムッ……」
「あ、でもブロードウェイとかでは寝ないですよ!」
浅野 「行ったことあるの?」
眠兎 「ないですけど」
「でも面白そうじゃないですか!」
木村 「ブロードウェイなら、舞台はかなり見ごたえがありましたよ」
眠兎 「木村さん、行ったことあるんですか!」
木村 「はい」
「付き合いでWICKEDとANYTHING GOESを観たんですが」
「さすがNYという感じでしたね」
桐沢 「NYか」
「俺、行ったことねーなぁ」
ところで超今更だけどなんで冒頭からNYの話してるの?
花井 「俺もないですね」
眠兎 「えっ」
「1年間アメリカにいたんじゃ……」
花井 「俺が行ってたのはロス市警だ」
眠兎 「なるほど、西と東なんですね……」
花井 「それでも、一度は行ってみればよかったとは思うけどな」
浅野 「……あ」
「ニューヨーク大聖堂に行ってみたい」
天王寺 「大聖堂?」
「お前いつからクリスチャンになったん?」
浅野 「……なってないけど」
花井 「セント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂は観光名所だ」
「そんなことも知らないのか」
桐沢 「ん?」
「浅野はニューヨーク大聖堂って言わなかったか?」
八千草 「ニューヨーク大聖堂は通称なんですよ~」
眠兎 「へぇ~!」
野村 「そういうのが好きなら、セント・ジョーンズ博物館なんかもいいんじゃない?」
浅野 「……?」
木村 「昔大聖堂だった博物館ですよ」
「ガイドブックにはあまり載ってませんが、そのおかげで逆に穴場として有名らしいです」
京橋 「ステンドグラスが大変豪華ですよ」
「NYに行く際は、そこに女性を誘うことをお勧めします」
野村 「あ~、そういえば5年前にNYに行ったとき、ヘリの遊覧飛行ツアーに女の子誘おうと思ってたのに」
「そんな暇がないまま帰国したことがあったな~」
「あれは無念だったよね~」
桐沢 「捜査で行ったくせに、何考えてんだお前は……」
京橋 「ほう」
「野村さんともあろうものが、情けないことですね」
「摩天楼の夜景あたりで手を打っておけば、時間が省けたものを……」
野村 「そういう問題じゃないんだって~」
「ICPDからもFBIからもセクシーな女性捜査官は来なかったから」
「まず相手を探しに行く時間を作らなきゃいけなかったんだよね~」
「その時点でアウトー」
京橋 「そこを無理やりにでも時間を作るのが一人前のプレイボーイではありませんか」
野村 「えー、さすがの俺も、出世と引き換えにするほどの情熱はないし~」
眠兎 「……」
八千草 「ワオ、眠兎ちゃんの視線が氷点下!」
天王寺 「これがNYやったら、確実に2・3発撃ってるような目やな」
眠兎 「……天王寺さん?」
花井 「NYというよりテキサスだな、それじゃ」
眠兎 「……あのう」
浅野 「さすが銃社会……」
眠兎 「……いや、撃ちませんて」
どこに命中するか分からんしね…(*゚ρ゚)
八千草 「ハハ」
「確かに、向こうの治安は日本と比べ物にならないですよね~」
桐沢 「だろうなぁ」
八千草 「気抜けないですよ、向こうは」
「それだけに訓練も多いし」
野村 「そういえば7月に、NYの地下鉄でバイオテロ軍事訓練があったらしいよね~」
八千草 「みたいですね」
「よく知ってるなぁ、野村さん」
桐沢 「そうなのか?」
「お前は一体どこからそういう情報を仕入れるんだ」
野村 「今のは、普通にBBCのニュースでした~」
天王寺 「普通にBBCのニュース見はるんですか!」
花井 「お前は見ないだろうな」
「英語できないもんな」
天王寺 「な……何言うてんねん」
「俺は……英語は余裕や」
花井 「……」
ジャイの 『俺を誰だと~』 ばりに、ぴょんってこのセリフ言うよねw
花井さんがすこぶる笑顔でナントカカントカと早口の英語で天王寺さんに話しかけた
瑛希くんと京橋さんと野村さんと木村さんが吹き出して、浅野さんまでクスリと笑っている
眠兎 「!!?」
(み、みんな英語分かるのっ!?)
そういう設定だったの!?
まぁでもみんな博識っぽいけど…
(もしかして英語できないのって、私と天王寺さんと桐沢さんだけ……)
桐沢 「……」
眠兎 「!!」
高卒で、英語とはイメージの結びつかない桐沢さんまで、ちょっぴり呆れたような苦笑いをしている
(ガーン)
(き、桐沢さんまで……)
眠兎 「……あ、アハハ」
ショックを受けつつ……
何を言ったのかは知らないけれど、私はとりあえず雰囲気に合わせて笑っておくことにした
さりげなくボスに対して失礼w
ある朝
桐沢 「よーし、全員集まれ」
ハイと口々に返事をして、センターテーブルに集まる
桐沢 「いきなりなんだが……お前らパスポートは持ってるか?」
「全員だ」
眠兎 「へ……」
花井 「……」
天王寺 「……」
浅野 「……」
八千草 「……」
京橋 「……」
眠兎 「……はい?」
桐沢 「だから、パスポートだ、パスポート」
花井 「……?」
「それは持ってますが……」
「海外に慰安旅行にでも行くんですか?」
桐沢 「いや、捜査だ」
一同 「捜査!?」
桐沢 「NYPDから、警察庁を通じて警視庁に応援要請があった」
「NYで起きた事件だが、日本人が関わってるらしい」
天王寺 「容疑者が日本人っちゅうことですか?」
桐沢 「いや」
「そういうわけじゃないらしいんだが……」
浅野 「らしい……?」
桐沢 「俺も詳しくは聞いてねーんだ」
「現時点で事件の情報を国外に渡すのはマズいらしい」
「詳細は渡米してからってことになってる」
眠兎 「そうなんですか……」
京橋 「なにやら、きな臭いですね」
桐沢 「県警同士の合同捜査とはわけが違うんだ、国家間の関係を考えて慎重になるのもしょうがねーだろ」
「とにかく、八千草がNYPDの元捜査官ってことで、ウチに声がかかったんだ」
「NYPDのお偉方の覚えも良かったらしいな~お前」
八千草 「え~」
「ただ大きい事件に当たっただけですけどね!」
眠兎 「ていうか、どうして課全員なんですか?」
桐沢 「八千草を通じてウチの話が向こうに伝わってたそうだ……」
熊殺しがいるって?(・∀・)
眠兎 「へ」
桐沢 「八千草の元同僚から、又聞き又聞きで上層部に伝わったせいか……」
「俺らは日本警察の精鋭集団ってことになってるらしい」
眠兎 「ええ……!」
浅野 「ハミダシ二課なのに」
天王寺 「いや、間違うてへんやろ」
「俺ら精鋭捜査員や!」
花井 「お前以外は、の間違いだろ」
天王寺 「なんやと一沙!」
ジャイ君、そんなにぴょんのことが嫌いかね?w
すっかりその気になっている天王寺さんに、すかさず水を差す花井さん
少なくとも、精鋭集団には見えないだろう
桐沢 「とにかく、八千草を呼ぶなら、チームまるごとの方が効率がいいだろうとの判断で」
「俺たち全員行くことになった、ってわけだ」
「捜査はチームワークが肝心だからな」
眠兎 「へええ……」
「精鋭集団が私達みたいなのだって知ったら、ガッカリされないか心配ですよね」
花井 「何言ってるんだ」
「ガッカリさせないような働きをすれば済む話だろ」
八千草 「期間はどのくらいですか?」
桐沢 「未定だ」
「解決し次第ってことになるだろうな」
「引き継ぎと決裁が済み次第渡米する」
「出発は、現時点では来週月曜だ」
「急で悪いが、準備しておいてくれ」
(ニューヨーク……!)
頭の中に、アメドラや映画の中のNYの映像と、 「星条旗よ永遠なれ」 が流れ始めた
(お~セイキャンユーシ~)
(……って、ダメだ、浮かれてる場合じゃない)
(捜査捜査)
(捜査で行くんだってば)
気を引き締めて、やらなければならないことを考える
まずは今抱えてる被疑者の引き継ぎ書作成
それから……
考えながらコーヒーを淹れていると、隣から小さな鼻歌が聞こえた
眠兎 「……」
耳を澄ます
…… 「エンパイア・ステート・オブ・マインド」 だ
眠兎 「……天王寺さん、浮かれないで下さい」
天王寺 「だ、誰も浮かれてへん……」
「おい一沙、さっきから何唸ってんねん」
花井 「何言ってるんだ」
「フランク・シトナラだぞ、知らないのか」
眠兎 「!!?」
京橋 「……もしや、今のは 「ニューヨーク・ニューヨーク」 だったのでしょうか」
花井 「もしや、ってなんだ」
「聞けば分かるだろ」
浅野 「……ノーコメント」
桐沢 「……は、ははは……」
とりあえずジャイも浮かれてるってことで。
ジャイって鼻歌も音痴そうだよね…wそうなんだろうけどw
天王寺 「なんでその曲やねん」
「アメフト派の分際で」
木村 「?」
野村 「ヤンキースタジアムの試合終了後に流れるんだよ~」
「ニューヨーク・ニューヨーク」
ていうかこの2人いつの間に!?(*;゚;艸;゚;)
浅野 「俺はEnglishman In New Yorkがいい」
眠兎 「…………みんな浮かれすぎです」
「ねぇ、桐沢さん」
桐沢 「ん?」
眠兎 「……あ」
桐沢さんがメモを取っている紙に目を留める
眠兎 「あの、それは――」
「……」
『Katakiri & Co.,lnc 所在地 225E.59st.,New York……』
眠兎 「……じ、事件に関連する会社ですか?」
悪あがきのように聞いてみる
桐沢 「いや、食材やら日用品やら、日本のモン売ってる店だ」
「納豆まであるらしいぞ」
眠兎 「……」
結局みんな事件よりNYのことで頭がいっぱいらしい
まぁ、頭をいっぱいにするほど、事件の情報なんかないのだけれど
眠兎 「よし、なんか吹っ切れました」
「私も心置きなく浮かれよう」
「何食べようかな~」
「朝ごはんはベーグルで、お昼はホットドッグで、夜は――」
八千草 「アハハ」
「浮かれるほどいいトコでもないと思うけどなぁ」
いつものようにわーわー言い合いながら、
私達はNY行きに向けて準備を始めたのだった……
To be continued....
何が一番気になるって、木村さんが気配だけ漂わせておいて一言も喋らなかったこと……