杉山二郎氏の本を読んでいたら、どんどんと色んな内容に話が派生していき、縄文時代にまで、遡ってしまった。

『縄文のビーナス』と『仮面の女神』と呼ばれる土偶が、10年くらい前に信州で見つかった。
最近、縄文時代の遺物としては初めて『国宝』に指定されたという。
(JR茅野駅に大きく宣伝されていた。)

僕は、この『縄文のビーナス』土偶のふくよかな作りと、
対照的に『仮面の女神』土偶の、逆三角の仮面を被った、少し怖い印象の土偶をこの目で実際に見たくて、
尖石縄文考古館(長野県茅野市)というところに行ってきた。

僕の美的センスでは、こんな形の土偶は、まず発想すらできない。
どういう世界観や思想から縄文人たちは、このような土偶を作ったのだろうか?

似たような土偶が、地球上で最古の文明の地、バビロニアやアッシリアでも発見されているらしく、同じものが日本列島から出てきていることに驚きを隠せない。

土偶の他に、
土器も、渦巻きやら蛇やら装飾が複雑に施されており、この発想のすごさにも圧倒された。



大阪万博で、かの『太陽の塔』を造った、岡本太郎が、縄文火焔土器を見て、インスピレーションを得たというのも頷ける。

あと、『黒曜石体験ミュージアム』(長野県長門町)にも行ってきた。
旧石器時代、縄文時代に、この辺りで取れた黒曜石を加工したりして、関西~北海道まで流通していたのだとか。
この時代から、人や物の交流があったということなのだ。この鷹山遺跡群から採掘された黒曜石は、展示室のパネルを見ると、主に、南関東のほうに、出荷されていたようだ。
もう一度言う、縄文時代の話だ!
どんなルートで、どのように行ったのか?

人類は、広大なユーラシア大陸の西から東に移動したり、太平洋を越えて、南北アメリカ大陸まで移動したり。
それも陸路や海路で。
日本列島の中でもそう。長野から関東、北海道に移動。地図もない時代にどうやって?

人間は果てしなく移動する。
未知なる世界に挑戦する。



追記:スズキ・バレーノは購入して、約一年。走行距離は23000キロになった。
広島やら長野やら、まあまあ、遠出にも行っている。
東京、北九州小倉へは、新幹線だったが。
以前のフォルクスワーゲンゴルフ5GTIと比べても、長距離走行で疲れない。今までトータルして、燃費はリッターあたり17~18キロくらい。
アクセス踏み具合と車の動きとの、心地の良い感触。
ステアリングも違和感ない。ネットでは、クセが凄い!みたいに書かれているが、僕には、心地の良いハンドリングだ。
プラスアルファのスピード領域でも良く走ってくれる。
今回の信州の山道の登り坂も、6ATなので、うまくギアを3速あたりに固定して、エンジンブレーキ効かせながら法定速度で、走行した。996ccの小さいエンジンなのに楽しい。
結局、日常的な時速40キロ~60キロで楽しく感じる車が好きなんだな。

でも、僕は電車やバスに乗ることが好きなので、大都市圏には、専ら公共交通機関を利用する。
この前、大阪に行った際には、阪急宝塚線、大阪モノレール、京阪の本線に乗った。京阪の普通列車の加減速のスムーズさと乗り心地の良さには驚いた。複複線区間があるというのも凄い。