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関西で4歳と11歳の子育てをしながら

「勇気付けリーダー」&「女優」として

活動している真弓(趣味: 夫)です。


長男は支援があれば、より伸びるタイプ。

娘はのびのびタイプ。


支援級のことや一筋縄では行かない子育てを

勇気づけで楽しく乗り切っています。


まずは自分の本当の気持ちに気付く大切さについてお伝えしています。

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私が夏に応募した息子のことを書いたエッセイ

「幸せのまぐぴょんトラック」が受賞しまして

この度、電子書籍化されました!




4月29日にAmazon Kindleにて発売!

思い返せば息子が生まれて11年。
いろんな頃の自分に
もし声をかけられるなら

大丈夫だよ。
どんな子供も
その子のペースで成長するからね。

かな?

障害の告知を受けた時は
そのまま病院から追い出され
母が一緒にいてくれなかったら
息子を抱えたまま
夫のいる温かい家にも
帰れなかったと思います。

一生、話せるようになるかもわかりません。
治療法はないから病院にはもう来なくていい。
ああ、睡眠障害や自傷行為で血だらけになるようなら薬は出せます。
その時にまた来てください。
これから先のこと?区役所にでも聞けば?
ここは診断するだけですからね。
自力で頑張ってください。

今思えば、こんな告知、ありえないですよね?

きっと、誰かの支えがなければ
家に帰れない親子もいただろうと思うほど
残酷な対応でした。

そこから数ヶ月は
他人の目がないと
何をしていても涙が流れている。
それにも気づかず
洗濯を干したりしていました。

今まで普通に望んでいた未来が消え失せて
この先、どうしたらいいのかわからない。
今まで可愛く見えていた仕草も
異常な行動に見えてしまう。
それでも続いていく止まらない日常。
子供って目がはなせないよね
のレベルが明らかに違う毎日。

雲1つない青空を見上げ
私はこんなに苦しいのに
なんにも関係なく
この世界はどうしてこんなに美しいんだ。

世界が美しくて絶望する。
こんな地獄はない。
天国も地獄もこの世にあったんだ。 
もう、涙も出ない。

宇宙まで突き抜けた青空の下
息子を乗せたベビーカーのそばで
もう1歩も動けなくなって
膝からその場に崩れ落ちたあの日が
懐かしいです。 

もしあの日の自分に会えるなら
全力疾走で駆け寄って
背中を擦って言ってあげたい。

大丈夫だよ。

あなたは
自分がどうしたらいいのかわからないのよね。
自分の不安でいっぱいになってるだけだよ。

曇ったメガネは外していいよ。
そうして子どもを見てごらん。
障害があると言われる前も後も
息子は何も変わっていないんだよ。
ただ、そのままのかわいい子だよ。

1人でどうやって育てたらいいのか
わからないのよね。

子供は手がかかるの。
だから
たくさんの人の手を借りたらいいの。

この子はね
たくさんの温かい手を握れる
幸せな子なんだよ。

その時は、言われても
わからなかったと思うけど。

子供の将来が心配
なんて言いながら
自分の不安な気持ちだけしか
見れなかったなぁ。

当時の感覚は子育てが
義務100%、夢や希望0%ですよね。
その絶望からでも
それでも育てていかないといけない。

何かできることはないか
手探りで
情報を探しまくって
このエッセイにも出てくる先生の本に出会えたのは
まさに、人生の転機でした。

ここから
私の子育て
息子の親育てが
本当の意味で
始まったような気がします。

いま、思うことは
大変なことがあることと
不幸は必ずしもイコールじゃない。

誰かに、あなたのお子さん
大変ね、可愛そうね、不幸ね
といわれるから
それが事実
というわけではないです。

まさか、あなたのお子さんが
こんなことになるなんてね
息子がいる前で言われました。

話すことを仕事にしているのに
喋れない子供が生まれてくるなんてね

誰もそんなこと言ってないのに
勝手に脳内変換してしまう。

ぎこちなく笑うだけで精一杯。

今、思うのは
自分で自分の子供のことを
不幸だと思うかどうか。
自分がそう思うと
息子は不幸
私は不幸が
私の真実になるんですよね。

できごとを
どう捉えるかは
その人次第。

こんな風に気づけたのも

どんな時でも
大切な人を笑顔にするためなら
私は笑えるんだということを
教えてくれたのも

一匹狼の私が
助けてください!と人に頼ることを
自分に許せたのも

息子のおかげです。

お陰様で
私は今、とても幸せです。

「幸せのまぐぴょんトラック」は
私達家族に関わってくださった
沢山の方々と織り上げた
温かいタペストリーのような作品です。 

息子とまぐぴょんトラックの出会いで
大好きという気持ちを
守ってあげたいという優しさが生まれました。

その優しい気持ちは
小さな温かい波のように
どんどん周りの人の心に広がって
それが学校、大きな企業にも広がり
そして今
これを観てくださっている
あなたのもとまで
届きました。

こんな奇跡があるんだなあと
まるで
映画を見ているようです。

そのままの自分で
人は幸せになれるんですよね。

必要な誰かのもとに届きますように。