近年では、医療業界でも多くのハイテク化が進んでいます。具体的には電子カルテがあり、これまで紙を使用して行ってきた作業をハイテク化でデータとして記録するのです。規模の大きな医療施設の場合、カルテの数も膨大になり、それらを管理するのが大変でした。しかし、データ化することでその管理が楽になるのです。医療業界でも人手不足も懸念される中、このようなハイテク化はますます需要が高まってくるでしょう。

したがって、医療や介護現場で働くスタッフもハイテク化の波にのまれないようにしてください。もしもパソコン操作に自信がなかったり、紙媒体頼っているようなら、休日やスキマ時間を利用して、パソコンスキルを磨いたり、スマホアプリを使いこなせるようにしておきましょう。

高齢化が進む日本では介護が必要な高齢者が増える一方、それを支える介護スタッフは不足しています。そのため、業務の効率化や介護スタッフの負担軽減のために、介護ロボットの普及が急がれています。その介護ロボットですが、一体どんな種類があるのでしょうか。
介護ロボットは、大きく「介護支援型」「自立支援型」「コミュニケーション・セキュリティ型」に分けられます。
介護支援型は、主に介助者の介護補助を行うロボットです。特に、高齢者の移乗の際に介護者が装着して身体的負担を軽減するマッスルスーツの開発が進んでいます。そのほか、排泄や入浴などをサポートするロボットもあります。
自立支援型は、介護される側の自立を支援するロボットです。ベッドからの起立や歩行を支援するアシストロボットや、リハビリテーション時に装着して回復をアシストするリハビリテーション補助ロボットなどが挙げられます。
近年開発が最も進んでいるのが、コミュニケーション・セキュリティ型ロボットです。人工知能やセンサーの技術開発が進んだことで、ロボットによる個別の見守りが可能になりました。また、よりリアルにコミュニケーションを図れるロボットも複数誕生しており、高齢者のメンタル面のケアに大いに役立っています。近年一人暮らしの高齢者が増えているため、コミュニケーション・セキュリティ型ロボットの普及はさらに進むでしょう。
ただし、まだまだ介護ロボットが世間に浸透しているとは言い難いため、介護ロボットに適した環境づくりなど、受け入れる側の準備も求められています。

介護ロボットというと、遠い未来の物のように感じるかもしれません。しかし現実の介護では、ロボットが次第に介護のサポートのため使われつつあります。介護用のロボットが介護を行う人をサポートすれば、心身への負担軽減に効果があります。

こうした現状を考えれば、これから介護の仕事に就こうという人は、必然的に仕事でロボットと関わることも増えてきます。そこで課題となるのが、介護ロボットの扱い方をマスターしなければならない事です。介護用のロボットも機械の一種であり、人間が適切に扱わなければ本来の機能を発揮することができません。ロボット自体には問題がなくとも、誤った使用方法ではトラブルを発生させる可能性があります。機械の操作が得意な人は、少し操作するだけでも短期間でコツをつかんでうまく使いこなせるでしょう。

一方で機械操作は苦手で、いつまでたっても操作がうまくならない人も中にはいます。普段から機械操作が苦手と感じるのであれば、介護の職場にロボットが配備された場合、そのロボットの操作にも戸惑う可能性が考えられます。いずれ介護の仕事の多くをロボットが代行する事が考えられるため、早めに機械の扱いには慣れた方が無難です。機械の扱いが苦手な人の課題は、正しい操作方法をきちんと覚えていない点にあります。自己流の機械操作では混乱を招きかねません。そこで介護の仕事で初めて介護ロボットを扱う事になったら、まずはロボット操作の基本をしっかりとマスターする心がけが大切です。

今後、介護ロボットが人々にもたらす利益は計り知れないでしょう。技術の進化で、どんなロボットが発明されていくのかに多くの介護関係者から注目が集まっています。

●オススメ関連サイト⇒『期待される介護ロボット