①私の体験


小学生の頃。

私は家で時々「滝汗⁉️」な体験をした。


引っ越して来た埼玉の古い一戸建ては

陽当たりこそ良いが

我が家は近所の人も良く知る幽霊屋敷だった。


当時、両親共働きの私達はもちろん鍵っ子🔑で、

私は小さながま口👛にいつも鍵を入れて持ち歩いていた。


梅雨のある日☔️


ふたつ上の姉はその日クラブで遅かったため、


私はいつものように学校から帰って来てドアを開け、何となく玄関で

「ただいまぁー」と言ってみた。

(よくドラマで見る一人暮らしのOLのような

『なんてね、誰も居ないけど』をやってみたくてデレデレ


そしたら


何と誰も居ないはずの二階から

「おかえりー」

返事が返って来たのだ。

     滝汗⁉️

男でも女でもない低い声。

一瞬「え」と思ったが次の瞬間、全身に

毛穴を突き破るほどの鳥肌が立った。


数秒玄関で立ち尽くした後 おそるおそる靴を脱ぎ「お姉ちゃん…?帰ってるの?」😅と問いかけながら、ゆっくりとギシギシ軋む階段を上がり

二階の部屋をそっと覗いてみた。が、

もちろん誰も居なかった。

     笑い泣き

さすがに気持ち悪くて二階の部屋には居られず、

当時はまだ猫も飼っていなかったので 大急ぎでカバンを置いて一階に駆け降り、居間で出来るだけ面白そうなテレビを大音量で点け、押し入れから父のタオルケットを引っ張り出してすっぽりと被りながら姉が帰って来るのを待った。


母にも姉にも「気のせいだ」と一蹴されたが、確かに聞こえた謎の声だった。


②姉の体験


小さく古い一戸建ての我が家は、瓦屋根ではなくトタンの屋根だったので

猫ですら歩くとペコペコと音が鳴る。🐾


ある日の深夜。

ひどい風邪をひいた姉が二階で寝ていると

バリバリと屋根伝いに人が歩く音がした。


姉の寝ている部屋には、ベランダ側と屋根側に

大きな窓がふたつあったが、狭い住宅事情から

どうしてもその部屋に大きなタンスを並べて置かなければならず、屋根側の窓はタンスで塞がれていたため、いつも雨戸が閉められ開かずの窓だった。


足音はベランダ側の窓の前でピタリと止まり、

直後開かずの窓の雨戸をバン、バン、平手で叩く音がした。

そして何語かわからない言葉で話し掛けて来た

のだそうだ。

言葉はわからないけど

「助けて」「開けて」

言っているように聞こえたと言う。

怖くなった姉は必死で目をつむり聞こえないフリをしてやり過ごそうとした。


しばらくすると足音はベランダの方に歩いて来て👣

ズルリとベランダを乗り越える音がした後


今度はベランダ側の雨戸がバン、バンと叩かれ

また何語かわからないこもったような声が雨戸の外から呼びかけて来た。

恐ろしくなった姉は

「気のせい、熱のせい」

「これは夢だ」と自分に言い聞かせながらギュッと布団を握りしめて小さくなっていた。


しばらくして静かになったので

そっと薄目を開けて見ると


泣いてる顔と笑い泣き

笑ってる顔とニヤニヤ

怒ってる顔がムキー  3つ


部屋の宙に浮いていた。


姉は恐ろしさに気を失いチーン

そのまま朝になったのだそうだ。


でも目が覚めるとすっきり爽快おねがい

ここ数日の体調不良が嘘のように調子が良かったという。(もしかして治してくれた?)


姉からこの話を聞いたのはずっと後で、

大人になって飲んでいた時だった。


当時の姉は

怖過ぎて自分の中で「無かった事」にしていたため家族の誰にも言わなかったそうだ。



私は姉のように何かをはっきりと見た事は一度もなかったけど、その代わり気配を「感じる」とか「聞こえる」タイプだった。

よくあったのが自室で宿題をしていると、

どうしても真後ろに人が立っている気配を感じて、パッと振り返って見るが

誰も居ない。

頭の中で「こんなのが立ってる気がする」

想像すると落ち着かなかった。


またある時は 

マンガを読みながら居間でくつろいでいると

カチリと玄関のドアの鍵が開きガチャガチャとドアノブを回す音がして、姉か母のどちらかが帰って来たのだろうと思いパタン、と閉まる音まで聞こえた後に「おかえりー」と居間の戸を開けてみると誰も居ない。


玄関は居間のすぐ横だし、

近所ではうちの他には丸ノブの家などない。


そして何より、私以外には誰も居ないはずなのに

明らかに人の気配がするのだ。


不思議と怖さは無かったんだけど

ギシ、パキ、と階段を上がって行く(または下りていく)音がしたのに

二階や一階を見に行くと誰も居ない。とか

(遊んでた?)

塾の時間まで二階でうとうと昼寝をしていると

誰かに膝をトントンと叩かれたりとか。

(起こしてくれた?)

そんな事が、ちょくちょくあった。

 

③怖い事ばかりでもなくて


家の鍵を失くしてしまった時。

学校の引き出しから登下校ルート、よく遊ぶ公園や家の部屋中をくまなく探し回っていたが

どうしても見つからず2〜3日の間はこっそり台所の窓の鍵を開けておきそこから出入りしていた。一番先に家に帰って来るのは低学年の私だったので、家の鍵を失くす事は

子供の私には大事件だった。

「正直に言って謝ろうか」とも思ったが

私は父に殴られるのが怖くて、半べそ状態で

同じ場所を二度も三度も探していた。


もう探すところが無くて。

部屋で途方に暮れていると

急に頭の中で

『あそこにあるよ』と聞こえ、

自分の目が自然と塾のカバンを捕らえた。


「あったー‼️」心底ホッとしたあと、

教えてくれた事を理解した私は

「どうもありがとうございました✨」

部屋の真ん中で深々とお辞儀をした。笑


聞くところによるとうちに居たこの霊は

夫婦に嫉妬して別れさせる

女の地縛霊で、

引越してきた夫婦が

うちを含め全て別れている。


現在あの家には独身のおじさんが一人で問題無く住んでいるらしいが、


あれは

「実は子供は好き」な優しい霊

だったのかもしれない。