推薦入試で大学へ

推薦入試で大学へ

バラエティーに富んだ大学入試のシステム。
その中でも、推薦入試の比重は高まっている。このブログでは推薦入試のいろはをご紹介していきたい。

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大学入学者の実に4割以上が推薦入試、もしくはAO入試などの
一般受験以外の方法で大学に進学している。


漠然と推薦入試で大学進学を考えてる高校生やまたその保護者は多いだろう。
推薦入試なら一般入試よりも楽、という漠然とした根拠のない考えをお持ちの人も少なくない気がする。

推薦入試向けの生徒がいる。まずそこを理解した上で各々に合った受験方式を選んでいただきたい。

推薦向きの生徒とはどのような生徒か。
これは学力だけではなく、普段の努力や個性や才能を評価してほしい生徒に向いていると言えるだろう。
またこれは、大学側(教授側)の好みもあり必ずしも公平性があるとも言い難い局面もあるのも事実だ。


ここでは、まず推薦入試システムについての基礎知識を話していきたい。


推薦入試とひとくくりにいっても、実際はいくつかの種類がある。



文科省での推薦の定義は
「出身高等学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、
調査書を主な資料として判定する入試方式」
とある。



これにあたるのが「公募制推薦入試」と「指定校推薦入試」である。

公募制推薦入試は、学校長の推薦があれば出願が可能だが、
成績だけではなく高校での活動実績や資格なども評価の対象になることがほとんどである。
倍率は様々だ。

指定校推薦入試は大学側が成績などの条件を定め、学校長に入学者の推薦を依頼するもので、
高校と大学の信頼関係に基づき、書類審査や面接などがあり、ほぼ全員が合格する。



また、「自己推薦入試」といのもある。
これは学校長の推薦がいらないことが多く、自己アピールが重要で
AO入試と似通った部分もあるが、高校の成績の基準があったり、
国公立ではセンター試験を課す大学もある。



推薦入試出願条件の特徴をいくつかあげよう。

①学校長の推薦が必要になることが主
②専願と併願がある(指定校の場合は専願)
③評定平均値の基準があることがほとんど
④現役に限る大学が多い


次に選抜方法だが、書類審査+面接+小論文 のパターンが最も多いだろう。

書類審査の書類とは、
調査書(高校が発行)
推薦書(学校長が作成)
自己推薦書もしくは志望理由書(受験生自身で書く)
の3点が主である。


調査書には高校での成績や実績や生活態度などを知る資料として、重要な資料になる。



面接や小論文を課さず、書類審査のみで合否を決定する大学もある。
また書類審査を一次審査に利用し、一次審査通過者のみが二次審査の面接や
小論文の受験資格を得られるケースもある。

また事前課題などを課したり、筆記試験を課すところもある。

最近では、推薦入学者と一般受験入学者との入学後の学力に差が大きく出て
大学進学後に授業についていけない学生も少なくい。
そのことから、基礎学力試験を課したり、国公立ではセンター試験の成績を評価することが多い。
公募制や自己推薦でも学力を重視する大学が増加しているのが事実であることは注意してもらいたい。

関東の国公立では電気通信大学や東京学芸大学、お茶の水大学ではセンター試験を
今のところ課してはいないが、学校での評定平均値が大体Aでなくてはならない。


このAというのは、通常A~Eで表さられる学習成績外評といわれるものである。
いなみに学習成績外評と評定平均の対応は以下のようである。

学習成績外評/全体の平均値

A / 5.0~4.3
B / 4.2~3.5
C / 3.4~2.7
D / 2.6~1.9
E / 1.8以下




推薦入試の全体像はイメージできるようになっただろうか?

大まかなシステムだけだと、どの大学も推薦入試は似ていると感じるかもしれない。

それは大きな間違いである。

推薦のために必要な準備を書くときりがないので、それはまた別の機会に紹介するとしよう。



推薦は、ほかにも、「一芸一能入試」「スポーツ推薦入試」などもある。
これはどちらともある特定の分野においての実力があり、実績がある生徒に限られる入試だ。
これは、出願条件で”全国レベルの大会での入賞経験”など、かなりハードルが高いものになっている。



気になる大学や学部の推薦の要件などは早めに調べてみることをお薦めする。