夜、恭子から電話があった。
恭子からケータイに電話があるのは、二回目だった。とても嬉しかった。
「もう会えないの?」
恭子の言葉に、僕はすぐに答えられなかった。
その声は優しく、訴えるように響いた。
「そんなことはないさ」
僕の声は少し震えていた。
このまま会えなくなるのは辛かった。
僕はすぐにでも会いたかった。
そして、抱きしめたかった。
明日、会う約束をすると、僕は電話を切った。




約束の時間よりも早く着いた。
彼女と会うのが待ち遠しかった。
恭子とプライベートで会うのはたしか、三回目だった。
僕は噴水の前のベンチに腰を下ろし、彼女を待った。
これほど彼女のことを愛おしいと思ったことはなかった。
会えない時間が長ければ長いほど、恋心は燃え上がる。
恭子は僕の期待を裏切らなかった。
彼女はタンクトップにミニスカートだった。
僕は今まで彼女より綺麗な脚を見たことがない。
「似合う?」
恭子が聞いた。
「似合ってるよ」
僕は恭子の細い腰に左腕を回した。
彼女は少し顔を赤らめ、恥ずかしそうだった。
恭子の優しく、訴えるような瞳を見つめた。
彼女は一瞬、視線をそらしてから僕を見た。
僕が何を考えているか、彼女は知っていた。
そして、彼女はそれに応えようとしている、と僕は思った。
僕は人目をはばからず、彼女を引き寄せて口づけをした。
舌が絡み合い、お互いが求め合うように吸い続けた。
僕は彼女の長くさらりとした髪を左手で撫ぜながら、右手は彼女の頬に手を添えるようにしていた。
僕が唇を離すと、彼女は切なそうな顔をして見つめた。


小さな部屋に入ると、恭子はすぐに服を脱いだ。僕もつられるように衣服を取った。
「家でシャワーを浴びてきたから」
「僕も」
恭子は僕の肩に両手を載せ、唇を押し付けてきた。
触れた唇は僕も彼女もすでに軽く開いている。
どちらからともなく舌を絡めた。力強く吸われて、恭子の口の中に、僕の舌が引っ張り込まれる。僕は彼女の口の中を縦横無尽に舐めつくした。
僕は左手を恭子の右脇の下から通して、背中を軽く支えた。
すると、恭子はそれに呼応して、体の力を少しだけ抜いた。
僕は右手で乳房を掴んで揉み、それから乳首を指先で挟んだ。
これを交互に繰り返しながら、徐々に力を強くしてゆく。
いつしか彼女の乳首はピンと尖っていた。
恭子の張りのある肌が、僕の手のひらにぴったりと張り付いた。
恭子に掴まれて、僕は自分のものが太く、固く、そそり立っていることにやっと気がついた。
彼女はカリのわずかに下を親指と人差し指でわっかを作って握り、それを上下させて、カリにめいっぱい快感を注ぎ込んだ。
「あっ!…おぉっ」
思わず、声が漏れる。
「うふっ」
恭子が笑った。
「なに?」
「私より、先に、声を出した」
「だって…」
「嬉しいの。男の人の感じる声って、セクシーで素敵」
恭子は、僕のものをしごきながら、ゆっくりとかがんでゆく。






最後の日。
僕はいつもどおりに出社した。
部長が僕を呼んだ。
「全体朝礼は出なくていいから」
それだけだった。
午前中、坂本と最後のブリーフィングを行った。
総務部に返却書類を提出した。
麻紀と目が合った。
僕が微笑むと、彼女は微笑みを返した。
自分のフロアに戻ると、会社の書類と私物の整理をした。
それが終わると、何もすることがなくなった。
やることがないので、僕は同じフロアの人、一人ひとりに挨拶を始めた。
最後は、希美のところに挨拶にいく。
本当に最後だと思うと、悲しくて涙が出そうになった。
「米村さん、お世話になりました」
彼女は立ち上がり、「こちらこそ。澤村さんがいなくなると寂しいわ」と言った。
「ありがとう」
「つぎ決まったら連絡してね」
僕は頷いた。
「元気出してネ」
希美は微笑んだ。



会社を背にしながら、僕は目を細めてつぶやいた。
これから先、どうなるのか自分でもわからない。
でも一つだけ言えることは…
僕の恋は終わらない。


              -THE END-




 翔の部屋に着くなり、インターホンを何度も鳴らす。
 忙しなく、翔がいて欲しいと願いながら…

 私の思いが通じたのか、まだ翔はそこにいた。
 玄関が静かに開き、忘れたくても忘れられなかった姿が目に飛び込んでくる。
「菜々…?」
 私の顔を見て驚いた表情を見せた翔に、飛ぶ様に抱きついた。
 勢いの余りに翔がバランスを崩し、玄関の中で倒れ込む。
「痛っ…菜々どこかぶつけてないか?」
 私の下敷きになった翔の方がよっぽど痛かっただろうに、真っ先に私の事を気遣ってくれる。
 優しいところも、暖かい腕も何も変わっていない…

 顔を上げて翔を見ようとしたところで、
 部屋の中に幾つかのダンボールが荷造りされている事に気が付いた。
 やっぱり…翔は故郷に帰るというのは本当なんだ…

「行かないで…」
「え?」
「私を置いて、どこにも行かないで…」
 私の目から、涙が止め処なく溢れていく。

「好きな事を仕事にするって、お魚の事?こっちじゃ出来ない事なの?故郷に帰らないと無理な事なの?」
 まるで子供の様に泣きじゃくりながら、翔に捲くし立ててしまう。
「お、おい、ちょっと菜々…」
「だったら私も一緒に連れてって!もう翔と離れたくないっ!!」

 きっと今までで一番素直な言葉を口にした。
 少し翔は混乱しているようだけど、構わず首にしがみ付く。
 すると翔の大きな手が、私の背中をゆっくりと擦った。

「菜々、少し落ち着けよ…」
 なんでそんなに冷静なの?
 もう私の事は待たなくて済むとでも思っているの…?

「話の筋が読めないんだけど…?」
「弘子から聞いたの…」
「…何を?」
「翔が…故郷に帰るって…」
 その言葉を聞いた翔は眉を顰めて何かを考え始めた。
 私には知られたくなかったのかな…

「俺の故郷って…どこ?」
 はぁ!?
 聞きたいのはこっちの方なんですけどっ。
 なんだか段々腹が立ってきた…
 そう思っているところで、翔の口から信じられない言葉が飛び出す。

「俺の実家って…都内なんだけど?」

 …えっ?

「…仕事は?」
「電気工事業。今のところ変わるつもりはないけど…」

 ちょっと待って、混乱してきた…

「じゃあ、なんで荷造り…」
 そう問いかけた時、私のバッグから携帯の着信音が鳴った。
 見てみると、弘子からのメールだった。

『翔くんが仕事変える為に故郷に帰るっていうのは、全部ウソだよ~。私からのクリスマスプレゼント。捨てたものは、自分で拾いに戻りなさい!』

 ……やられた。
 またあのお節介女め…

 少しの間、沈黙が流れる。
 翔の顔を見てみると、なんだかとても楽しそうに笑っている。
 なんだか居心地が悪くなり、翔にから離れようと顔を上げた時、翔の腕が強く私を抱き留めた。
「…故郷に帰るなら、連れてっていいの?」
 翔の顔が悪戯めいた表情に変わり、私を見上げる。
 恥ずかしくて涙は引っ込み、代わりにどんどん顔が熱くなっていく。

「ひ、弘子に騙されて…」
「でも菜々の本心だろ?…無理矢理どっか故郷にしちゃおうかな」
 もうその話は勘弁して欲しい…
 その上、翔に圧し掛かったままの体勢が尚更恥ずかしい。

「翔…とりあえず放して…」
「やだ。菜々の本心を聞くまで、絶対放さない。」
 翔の瞳が、私を射抜くように見つめる。
 その視線が、心の奥底から本心を引き摺り出していく。

「…何か言う事は?」
「……逢いたかった…すごくすごく翔に逢いたかった…」
 再び翔の首にしがみ付くと、翔も苦しいくらい抱きしめ返してくれた。
 もうここまできたら、素直になろう。

 日を追うごとに、翔への想いは忘れるどころか募っていくばかりだった。
 もう逢えないかと思っていた人に、やっとこうして逢えたんだから…

「やっぱり私には翔が必要なの…」
「…やっと素直になった」
 嬉しそうに呟くと、大きなその手で頭を撫でてくれる。

 いつもの、暖かくて優しい翔の腕の中…

「俺も…ほんとはずっと逢いたかった」
「ならどうしてすぐに来てくれなかったの?」
 勝手な話なのは分かっているけど、すぐ逢いに来てくれたらこんな思いはしなくて済んだのに…
「だって菜々意地っ張りだから、俺から行ったら突き放すだろ?」
 私の顔を少しだけ持ち上げて、鼻を摘む。

 確かに…
 あの後翔が来たとしても、もう来ないでって追い返したかもしれない。
 自分の意固地さがそもそもの原因だった…

「だから、菜々から俺に逢いたいって言い出すまで、弘子さんに協力してもらって様子をみてたんだ。…弘子さんにはどんなに感謝しても、し足りないな」
 きっと先ほどの私の醜態の事も言っているのだろう。
 翔の顔が含み笑いしている。
 もう、暫くそのネタで揶揄われるんだろうな…

「菜々、さくらの事なんだけど…」
 翔の口がそう語りかけた時、翔の口に手を添えて言葉を止めた。
「さっき偶然さくらさんに会ったの。…全部聞いた。あと、“今は赤ちゃんが出来て本当に幸せだ”って、伝言頼まれた…」
「そうか…」
 それを聞いた翔の顔が、柔らかく微笑んだ。
 そして、まるで重い枷が外れたかのように、肩の力を抜いたように感じられた。


「…さすがに、床の上だから背中が痛くなってきた」
 翔は私の身体を抱えたまま起き上がり、そのままベッドの上まで連れていく。
 ベッドの上に優しく横たわらせると、再び強く抱きしめた。
「…こんなに痩せちゃって、また眠れなかったんだろ」
「うん…」
「ったく、菜々が何と言おうと一緒に暮らす事決定。一人にしておけないっての」
 翔は深く溜息をつきながら、決心したように言う。

「でも…私、すごい独占欲強いから束縛しちゃうよ?」
「だから?菜々からの束縛なら大歓迎。それに…夜は俺の方が束縛ひどいよ?束縛っていうより…拘束のが近いかな」
 相変わらずのすけべ加減に、なんだかホッとする。
 …言葉の意味はホッとしてる場合じゃないんだけど。

 そういえば…
「ねぇ、翔…どうして荷造りしてたの?」
「…笑わない?」
 翔の顔が一瞬にして照れた表情に変わった。
「前に一緒に暮らそうって話した後、菜々悩んでるみたいだったから、強行で押し掛けようかと思って荷造りして…そのまま」
 翔の話に噴出してしまう。

「そんなに一緒に暮らしたかった?」
「俺は菜々の安眠枕だろ?菜々は俺の抱き枕」
 私の頭を抱き寄せ、額に頬を擦り付ける。

「翔…私の事、許してくれるの?」
「許すも何も…俺、菜々と別れるつもりないし」
 翔の言葉の嬉しさに、思わず顔が緩んでしまう。
「だいたい、本当は別れたくないのに意地張ってるだけのヤツの言う事なんか誰が聞くかっつーの」
 翔の唇が額から頬を伝って、口角で止まる。
 暫くそのまま動かない翔の顔を見上げると、すぐ目の前にある熱の篭った瞳と視線が絡まった。

「意地っ張りで、我儘で、だけど本当は泣き虫で…俺の知ってる菜々は、年上とは思えない程かわいい女の子だよ…」
 女の子なんて年じゃない…前にもそう思った事があった。
 否定したくてもその言葉が嬉しくて…

 翔の瞳が薄く閉じられ、翔の唇が静かに合わさる。
 角度を変えて幾度か優しく触れるだけのキスをすると、翔の指先が私の唇を撫ぜた。
「…それに、こんなに俺を掻き立てるのは、菜々しかいないって言ったろ?離れれば離れるほど、菜々が欲しくて堪らなくなる…」
 再び触れた唇から、翔の舌が侵入してきて歯列をなぞる。
 久しぶりの深い口付けと、翔の熱い腕の中でもう何も考えられなくなる。

 変わらず心地いい翔の腕の中。
 安心して、眠くなる…
 どうしてこんなに優しい腕を、手放すことができたんだろう…


「菜々…?もしかして眠くなってきた?」
 おとなしくなった私の様子に気が付き、顔を覗き込むと静かに微笑んだ。
「うん…ごめんね…」
「いいよ、とりあえず今は少し寝てろ」
 いつもの様に腕枕をしながら、翔の手が頭を撫でる。

「菜々の実家どこ?」
「ん…?それこそかなり田舎だよ…」
「そっか…じゃ、一緒に暮らす前に一度挨拶に行かないとな…」
「…うん…」

 安心と、その腕のあまりの暖かさと…耳元で優しく囁く翔の声が益々眠気を呼び寄せる。
 なんだか翔が嬉しい事を言ってくれているようだけど、
 睡魔に襲われた私にはもう処理しきれなかった。

「俺の実家にも連れていくからな」
「…うん…」
「菜々…もう離れようと思うなよな」
「…ん…」
「…おやすみ。起きたら覚悟しておけよ…」
「……」



 結局、年下の筈の翔に振り回されっぱなしで…というより、一人でバタバタしていたようで、
 なんだか悔しくなってしまう。
 いつか…いつかは振り回して参りましたと言わせてみせなきゃ。

 そんな事を遠退く意識の中で考えて、2ヵ月ぶりの安息の時を得る為に、
 一番大切な人の暖かい腕の中で眠りに落ちた。

            (完)






(15)

昨夜はいつのまにか眠っていた。
男は朝食を済ませ、玄関で靴を履き、ドアノブに手をかけると、
ドアノブがひとりでに回ってドアが開いた。

「おはよう」
「…」
男に言葉はない。
男の目の前に沙希がいたからだ。

「驚いた?」
彼女は黒いシースルーの上着とグレイのパンツスタイルだった。

「ああ…」
男は彼女に背を向けて、ドアを閉めるとロックした。

「どこ行くの?」
「…どこだっていいだろ」
「ね、ドライブ行かない?」
「ごめん、急いでるから」
「じゃ、送っていく」
彼女は男の腕をとると引っ張った。

「お、おい…」
あんまり強く引っ張るから上着が破れそうになった。

「わかったから、放してくれよ」
男は諦めた。

彼女の車は集会所の前に停まっていた。
真っ赤なベンツだった。
彼女は車に乗るとエンジンの低い音を響かせた。
窓を開けて「早く!」と彼女が言った。
男は仕方なく助手席に乗った。

「どこまで?」
「駅まで」
「どこに行くの?」
男が行き先を告げると、帰り道だから送って行くと言う。

車は徐々にスピードを上げていく。
車の振動が心地よかった。
彼女の甘い香りに包まれた車内。
男は目を閉じた。
そのまま男は不覚にも深い眠りについてしまった。


                   …つづく












 マナミにプロポーズをした後、俺達は抱き合った。
 普段は簡単に涙など見せないマナミが、涙を流しながら喜んでくれている。
 …本当に幸せだ。

「…でも、アキラ…」
 その時、マナミが少し笑いながら俺を呼んだ。
「ん?」
「これ…少し大きい」
 そう言って俺に指輪を見せる。

 あちゃ…
 やっぱり合わなかったか。

「ごめん…指輪にサイズとかあるの知らなくて…」
「そうなの?」
 俺の言葉に相当驚いたように、目を丸くしている。
「うん…買いに行けばいいだけだと思ってた。店員に言われて…焦った」
 そう言った俺を、マナミはこれでもかっていうくらい大笑いした。
「あはは…アキラらしい」
「…あんまり笑うと、お仕置きするぞっ」
 そう言って、まだ笑い続けているマナミの唇を塞ぐ。

「…明日、サイズ直しに行こうな」
 サイズが合わなかった時は、直すことができると店員が教えてくれた。
 聞いておいてよかった。
「ううん、このままでいい。アキラが私の事を想って買ってくれたものだから…このまま持ってる」
「でも…」
「大丈夫。そんなに大き過ぎる訳じゃないし。それに仕事中はできないから…こうして肌身離さず持ってる」
 そう言いながら、つけていた自分のネックレスに指輪を通した。
「こうしてると、アキラがいつも一緒にいてくれてる感じがする」
 そう言って嬉しそうに微笑む。

 …なんてかわいい事を言ってくれるんだ。
 抱きしめて、また口付ける。
「そんなかわいい事言うと、喰っちゃうぞ」
「…またするの?」
「当然。今日はなんの日かなぁ?マナミちゃん」
「アキラの誕生日…」
「正解~。今日は久しぶりに寝かせません」

 マナミの舌を捕らえると、優しく絡ませる。
「…ん…久しぶりじゃないような…」
「うるさい。黙って集中しろ…」
「もう…」

 こうして本日二度目のマナミを戴く。


 マナミの首元で、俺があげた指輪が静かに揺れていた。


                                               END





「僕のことキライなの?」

「キライじゃないよ…でも」

「でも…なに?」

「恋に臆病になってるから」

「彼のこと忘れられないの?」

彼女の瞳に涙が浮かんでいた。

僕はそれ以上、聞くことができなかった。

「もう少し待って…」

彼女は言った。

               -THE END-






僕は電車に乗っていた。
いつもより混んでいた。
次の駅で人がどっと乗り込んできた。
僕はつり革につかまって踏ん張った。
ドアが閉まると
肌を露出した女性と向かい合った。
エビちゃんを意識した化粧と
ヘアスタイル、ファッション…。
そういう人に限って
似合わないのが相場だが、
珍しく似合っていた。
ふーん…
なにがふーんなんだかわからないが
じっと見ていると
彼女もこちらを意識し始めた。
至近距離…。
恋人同士ならばラブラブモード突入だろう。
カラダが触れないように
ぐっと踏ん張るが電車が揺れて
かすかに触れてしまう。
それはそれで不可抗力なのだが…
ちょっと間違えば
彼女のおでこにキスをしてしまいそうになる。
ヤバ~イ
そうこうしていると
電車が急ブレーキをかけた。
彼女の体が僕の胸に飛び込んできた…。
「あっ!」
一瞬の出来事だった。
彼女の体を抱きしめる格好になった。
すぐに彼女は僕から離れた。
「ごめんなさい」
彼女はそういうと平静を装った。
そして、次の駅で降りた。
僕の想像では
彼女は合コンか
カレ氏とのデートに向かう途中だったに違いない。



さて、彼女を見送るまもなく
入れ違いに
ある女性が乗り込んできた。
これまた僕の前に立っている。
さすがに向かい合うのではなく
彼女は僕に横顔を見せていた。
先ほどのエビちゃんモドキとは違い
肌は露出していない。
透明感のある白い肌
化粧は濃くなく
むしろナチュラル。
つんと澄ました感じが
男を寄せ付けないタイプである。
知的な美人とでも言うのだろうか。
そこが彼女の魅力なのかもしれない。
彼女は次の駅で降りた。


彼女はこれからどこに行くんだろう?


                …つづく