頭のいいワンコで、思い出した。
そういえばもう一匹、すごーく頭のいいワンコに出会ったの。
もう10年近く前なんだけど、あるおばあちゃんの家に、裁縫を習いに行くことになったの。
それが、おばあちゃんは古い一軒家に住んでいて、それで、犬、しかも大型犬を中心に10匹以上飼ってて。
家そのものが犬小屋になってた。
仕切りのない部屋に無理やり仕切りをつけて、2匹の老犬が囲われてた。
おばあちゃんが言うには、もうみんな年寄りで、犬も人と同じ、痴呆になる。だから、いつでもその老犬たちはご飯をねだり続けて鳴いていたし、糞尿は垂れ流しで、あまり目も見えなくて、、、。
あとはお迎えを待つだけ、私の仕事はこの犬たちを見送ってから死ぬことなのよ、っておばあちゃんは言った。
犬に詳しくない私から見ても、ほとんどが老犬で、痴呆ぎみだった。
若いのは2匹だけ。
そのうちの一匹の話。黒い柴犬だったと思う。
老人ホームならぬ老犬ホームとなったその家では、おやつの時間なるものがあった。
それが、おばあちゃんの手にあるのがわかると老いも若きもみーんな、歓声をあげる。
おやつは、ベビスターのチキン味だった。みんなこれが大大大好き!
おばあちゃんはそれを配る。犬は一列に並んで順番に一個づつ受け取る。
受け取ったらみんな、思い思いの場所で食べる。中には、しばらく袋のまま遊ぶのもいたし、隠すのもいたし、バリバリ食べるのもいたし。とにかく狂喜乱舞 笑
そんな中、おばあちゃんは私にも一袋くれた。
が、くれた横から意地悪な方の若い犬に盗まれた😥
そしたら例の黒い犬が私に近づいてきて、目を見て、ちょっと待っててね、そんな顔をした
私はそのアイコンタクトを不思議に思って、犬を見つめた。
犬は急いで階段を駆け上って、二階でごそごそやって、すぐおりて来た。
帰ってきた犬の口には今日配られたのと違うベビスターラーメンが!
私の手の上に置いて、これあげるから、みんなと仲良くしてね、って顔をした。
私はびっくりして、頭を撫でてありがとう。って言った。
それから、ワンコが気になって目で追うようになって、もっと驚いた。
ちなみに、おばあちゃんは犬に名前をつけてなかった。あんた、とか、あなたとかおまえ、って呼んでた。
痴呆の、まだ動ける犬が、ちょっと目を離したすきに玄関を出てしまった日があった。
おばあちゃんはそれには動じず、一言黒いワンコに向かって、ああ、出ちゃった。あなた、あのひとを見張って。轢かれたら大変よー みたいに言った。
私は慌てた。いやいや、それだけ?!って。笑
でも、黒いワンコは、ちゃんとその痴呆のワンコを見張りに出て、20分くらいしたら家まで誘導して、帰ってきた
びっくり!!!
なんだなんなんだ。
すごいなー
ワンコ。
ミラクルワンコ。
それ以来、もしも私が犬を飼うなら、黒い柴犬って、決めている🌟


