ここ数日間、地方に住んでいる私は都会に旅行へ行っていた。
そこで、現地のお友達と観光をして過ごした。
このお友達は、世間的にいう「ネッ友」。
2年前にとあるゲームを通して知り合った一つ年上のお姉さんだった。
彼女の声は、ゲームをするたびに2年間ずっと聞いてきた。
でも、顔はまだ知らない。
そんな不思議な関係だった。
集合場所で会う前は不安や緊張、ワクワクが入り混じり、複雑な気持ちで待ち合わせ…
そんな時、「どこにいる?」といつも通りに電話越しに連絡がきた。
どんな服装で、どこら辺にいる
そんな情報を伝えていると…
数秒後には、
いつも電話越しに聞いていた彼女の声が…
現実で、自分の目の前にいる女性からその声がする。
すごく不思議な気持ちだった。
それでも、いつも聞く「あの声」で安心した。
そのお姉さんは、私が勝手にイメージしていた「お姉さん」のそのまんまだった。
とても明るくて、笑った顔が優しいそんなお姉さん。
会うことができて、言葉にできないくらいすごく嬉しかった。
2年間仲良くしてくれて、ずっと会いたかった人に会える幸せ。
こんなにも尊い気持ちは忘れたくないと思った。
それから数分もしないうちに、お互いが現実の私たちを受け入れることができた。
その瞬間感じたことがある。
声ってすごい大切なんだなと。
聞き慣れた声ってだけで、こんなにもすぐ安心できるんだなと。
私たちは1日中、東京観光を楽しんだ。
この日の夜、お友達は都内のレストランを予約してくれていた。
そこは、とても綺麗で雰囲気も良く、私には幻想的な世界に見えた。
素敵な、本当に素敵なレストランだった。
ここで、私にびっくりする出来事が起きた。
普段、ビールを美味しく感じない私だったのだが、この日だけは、この瞬間だけはものすごく美味しい飲み物に感じた。
出てくるお料理もお上品で、今まで食べたお料理がまずく感じるくらい本当に美味しかった。
1番会いたかった人と1番素敵な場所で、1番美味しく感じることができるお食事。
こんなに幸せな時間を味わえて、本当は泣きたくなるくらい嬉しかった。
この幸せな時間も有限だなって考えるとすごく寂しくなる。
地方に帰るとまた会えなくなる。
今まで通りの「お友達」になる。
また会えるかどうかはわからない。
それでも、また会えた時には胸を張って、立派な社会人になっていたいなと思った。
それと同時に、
私は、この旅行中だけの儚く散ってしまう恋をしていたんだなと感じた。
