「恥の多い生涯を送ってきました…」
なぜ大宰府は若者の読者から大変人気があり
太宰ファンが多く存在するのか?
代表作の人間失格なんて
なんのことはない…裕福なボンボンの若僧(葉蔵)が人間生活に溶け込めず道化という手段を使い自分、他人を欺きながら人生を送るという前編から始まる小説ですが…
いたって…みじめで、ネガティブで、臆病者で
未完成で、勝手で、哀れで… というような
この小説がなんで?って…
この世の中 完全な人間なんて存在しない…
若者を含めてすべてが未完成、未熟なこの世間
おそらく、この未完成な人間像に
世の中の若者は自分に照らし合わせて共感してしまうのだろうな…
裕福な家に生まれたにも関わらず、父に対しての劣等感や人間関係又は人間そのもののかかわりや生き方に悩み、家を離れ三鷹市にでるのだが金はなく、酒に溺れ、自殺未遂に…etr
しかし彼には
なんらかの魅力的なものがあったのか…
女にはなぜか不自由しなくて…
この小説を読み終えた頃
気持ちがしばらくどんよりと暗くなったのを覚えている…
冷たい木枯らしが心の中を「ヒューヒュー」吹き抜けていく様な…その空虚さ
なんという切ない…なんという孤独な…
ただ限りなく純粋で…
この小説を読み終えて
しばらく太宰のことばかり頭の中にありました
それから五所川原の斜陽館にも行ってみました。
太宰の温もりや思い出に触れることによって
太宰自身の想いを感じたいと思いました…
そう…いつの日からか
やはり私も…
太宰ファンの1人になっていたのです…
「恥の多い生涯を送ってきました…」
そう…私もその1人なのかもしれません