タキさんは、どうすればよかったのか | はっぴー相続研究所(世田谷)

タキさんは、どうすればよかったのか

めくるめく午後の相続劇場 第4話(続編)


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ドラマの次男夫婦は、相続が財産獲得の機会と思っていた。

小田タキさんも、自分の財産を隠してしまい、

次男夫婦に「これぐらいあるだろう」「いや、もっと」と

妄想し、暴走するチャンスを与えてしまった。

では、タキさんはどうすればよかったのか。


お金を隠すことなく、自分の資産を明白にし、

次男夫婦に無駄な期待をもたせないように

兄弟に均等に相続させるべきでした。


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親がどれだけ財産を持っているか?

これって、結構、わからないものです。

勝手に皮算用を始めて、相続額が明らかになった時に

「自分が損しているかも?」との疑心が兄弟仲を引き裂きます。



そして、一番わかっているようで、わからないもの。

「親の気持ち」と「子供の気持ち」

ドラマのタキさんは、長男のためを思ってお金を埋めた。

長男は他人に指摘されるまで、母の本心がわからなかった。



自分が築いた財産を、どのように継いで欲しいか。

親御さんがバトンをしっかりと差し出して、

次世代の手に引き渡しましょう。



相続という、財産のリレーにもフェア・プレーが不可欠。

親から子、子から孫へ、公平にレースを続行させる。

第1走者の親御さんの役割は重要です。



「家族で会う」

「とことん話す」

「財産をオープンにする」

この3つの行動をお忘れなく。



研究員 ひさこ