グータラ父親の連帯保証を請求された3兄弟
めくるめく午後の相続劇場 第3話
『グータラ父親の連帯保証を請求された3兄弟』
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妻と子供3人を持つ父親・健太郎は
定職につかず、ギャンブル・酒におぼれ
妻子に暴力を振るう最低な父親でありました。
長男・一郎はそんな父親に愛想をつかし家出し、
妻の愛子も続くように、ほかの子供、次郎と三郎をつれて
家を出て、その後、この夫婦は離婚しました。
10年後、グータラ健太郎は飲み友達のマサシの借金の
連帯保証人になってしまい、マサシが返済しなかったので
マチ金屋から貸金返還請求訴訟を起こされてしまいました。
が、訴訟から3年後、グータラ人生の強運が味方したのか
健太郎はこの世を旅立ってしまいます。
妻子と絶縁状態になった後、健太郎は生活保護を受けながら
独身で生活しておりましたが、
一郎は、グータラ健太郎の見舞いに行き
臨終にも立ち会い、長男としての責任を果たしました。
健太郎の死から1年たった頃、
一郎のところに、マチ金屋が現れました。
健太郎の連帯保証債務を、相続人である一郎・次郎・三郎に
請求しに来たのです。
「おめーの親父の借金、返してもらおうかぁ」
「借金の事なんて聞いてません!」
「お兄ちゃん、こっちは訴訟も起こしてんだぜぇ」
「そんなこと言われたって・・・」
一郎は、健太郎から資産・負債の説明も聞いてなく、
ましてや訴訟のことも知らされていませんでした。
すでに健太郎の死亡から1年経っていますが、
一郎・次郎・三郎は、相続を放棄できるでしょうか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
この相続放棄は認められたのか?
答えは・・・次回にお届けします。
研究員 ひさこ