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prologue


in the pink


玄関を出ると、道はオレンジ色の街灯に照らされキラキラしていた。

雨が降っていたことも知らずに1日中引きこもっていたらしい。

歩きだすと雨上がりの匂いを感じる。
瑞々しい街路樹が吐きだす匂いと、アスファルトが蒸発していく匂い。


ぬるい空気が心地よくて上を向いて歩いていると、ポプラの葉が黄色くなっている最中だった。


そういえば数年前に越してきた時、この並木道が紅葉していく様が

思いがけないギフトのようで嬉しかったのを思い出した。


同じことが繰り返されている日常でも、時は確実に流れているのだと感じさせてくれた。



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