感想を書きます。
感想ネタバレ一切入れたくない方は、
ここでサヨウナラ👋
まずメタバースと言う観念がよくわかって
いないと言うのもあり、よくできた脚本では
あるけれども、すごく難しいなと言う感想です。
現実世界とメタバース上の世界が切り替わる
ところがあるのですが、そこがよくわかって
いないのもあり、空間上なのか時間的に戻る
のかとか私にはちょっと難しかったです。ただ
映画のキャッチコピーから想像するのとは
違った印象の映画だな、と思いました。
「マルチバースとカンフーで世界を救う」とか
わかりやすいアクションのような(まぁアク
ションもありますが)、重点はそこではないと
思います。
ただ「よくわからないなぁ」と思いながらも
終盤では、わけのわからないこの映画を
見ながら涙が浮かんでいました。
主人公も繰り返してきた、親の思いと自分の
思いが重なることがないすれ違い。この価値観
の押し付け合いを自分も今、娘に繰り返して
いる。そしてそのことが最大の敵なのだと言う
解釈でいいのかな、とにかく多様な世界と言う
ものが受け入れられない環境に育った時、
そしてそういった世代だった人間には、今の
世の中はとても難しく感じると思います。でも
そんな事と子どもの(=自分以外の誰かの)価値観
や生き方を認めないこととは別次元の話で、
きちんと自分が折り合いをつけていかなければ
いけないのだと気づくことが、「敵」を征服
する唯一の道だと言う事が描かれているのかと
思いました。
自分が親の理想の娘や息子でないと思うことや
そんな子の思いに気づいてやれない事は、
お互いにとって死ぬほど辛いことだと
思います。実感を込めて…。
この映画ですが、「アカデミー賞」と言う冠を
つけても集客は難しいかもと思う要素が多くて
せめてタイトルがわかりやすい日本語になって
いればよかったのに原題そのままでしかも
長い。なんでこうしたのかと思い、良い邦題を
考えてみましたが、内容も考えるとめちゃ
ムズイ。
おスス度は⭐️3つ。(決して映画の出来うんぬん
ではありません。)