先日見に行った映画、「シャイロックの
子供たち」の感想まとめてみました。

原作は池井戸潤(半沢直樹でおなじみ)


軽くあらすじ。


ここからはネタバレもあるのでこれからご覧に

なる方はここでさようなら👋






映画ならではの豪華キャストで、本当に

ちょいちょい役まで、知らない顔は出てない

かもと言うくらい。阿部サダヲさんは、癖の

つよい脇役顔だと長年思っていましたが、

マルモリ以降、ここ10年ほどは本当に主演が

多いですね。


今回の役柄としては、人の良い課長代理です。

出世からは外れていると言う役柄ですが、腐る

わけでなく、窓口に呼んだ飲み友達の相続に

ついて相談に乗ってあげる様子も、人懐っこい

兄ちゃんと言う感じです。部下をかばう様子も

彼なりのポジションで一生懸命で。



が、話が進むにつれ、事件が起こり

その手がかりのようなものを端々でつかむ時

それをすぐにはあからさまにしないところで

「あれっ?」と言う印象を与えます。「この人

この後どうするのかな、どっちなのかな」と

言うちょっとざわついた気持ちにもなります。

それがこの人の「顔」の良さでもある気がします。


ただ、銀行員としての流儀はきっちり持って

いて「基本は性善説、やられたら倍返し」と

言うセリフが途中で出てきますが、まさに

そうなんだろうな、と。とことんいい人なんて

そんなにいないのかもしれません。

彼の流儀を通した結果がラストにつながって

いったのだと思います。小説でもドラマとも

違うオリジナルストーリーと書かれていました

が、池井戸流で面白かったです。ちょっと残念

なのは、上戸彩ちゃんと玉森くんの活躍が

そんなに多くはない笑。あと、人の人生を

大きく左右するかもしれないのに

「出来心」「いたずら」と言っちゃう、

木南晴夏さん演じる女子行員が地味に怖い。




ところで、銀行員として身を持ち崩す原因と

してギャンブルが描かれていました。先日の

「モーサテ」でパックンが「アメリカで

スポーツ・ギャンブルが合法化される」と言う

話をしていました。問題点として、ギャンブル

の入り口がとてもハードルが低くなると、

今まで裏でやっていた人はさておき、新規に

始める人が増えてしまう、そうすると本来は

投資や経済に回るはずだった健全なお金が

ギャンブルに吸いとられてしまい、経済活動に

とってよくないと言う話をしていました。

(朝の用意をしながらだったので言葉は違うかも

しれませんが大筋はこんな話だと受け止めました)


なるほどねー。日本でもカジノが

どうのとか話もあるし、公営ギャンブルのCM

とかめっちゃあるし、スポーツギャンブルも

そのうちってなるのかもしれませんが、対象が

スポーツでも賭け事してる姿は子供に見せたく

ないと思う。 この線引きは大事かなぁと

思います。