思い出語りです。
亡くなったワンコの話。
苦手な方はスルーしてください。

先月末。
可愛くて大好きだった、近所のボーダーコリーの
くうちゃんが亡くなりました。14歳7ヶ月でした。
カッコいいChrisが本名ですが、愛嬌ある
くうちゃんという呼び方もしっくりくる子でした。
黒と白のくせ毛で、その一家の家族もくせ毛で、
最初から縁を感じる、ぴったりの子でした。
人懐っこくて、触ってもらうのが大好きで
歳をとってからは、撫でる手を止めると
手を挙げて催促するような子でした。
足が弱ってからも頑張って散歩をしていました
し、前日まで歩いていたのですが、月曜日の朝、
頭が上げられず、だめかもしれない、と連絡を
もらって、つかの間会ってきました。
点滴をしてもらったら復活するのでは、と
淡い期待もありましたが、寿命だったようです。
みんなに可愛がられ、自分のことが話題に
上っているのがわかるような、話が通じる顔を
していました。叱られても、上目遣いで
落ち込んだような顔をすると
子どものようでした。
残された私たちは、ただ悲しくて、
急にやってきた
別れに動揺してしまっていました。
少し時間が経って思うことは、
あー、すごい子だったね、という事。
体も大きいので、寝たきりになった時の覚悟も
友人はしていましたが、可愛い反面、弱った
ところを見せたくない、プライドもあったので、
そんなところを見せないように逝ったね、と。
人間だって、死に際を選べるなら、誰だって、
苦しまず、残される人に、出来るだけ世話を
かけたくない、と考えますが、そんなに
思い通りにできる事柄じゃない。
でも、何だか、色んなことが、腑に落ちる
そんなタイミングだったのです。
その日は、訃報をきいて、何人もの犬仲間が
訪れました。近所のお花屋さんは、何件も
ワンちゃんへのお花の注文が続いて驚いて
いました。
あー、愛されてるなぁ、とつくづく思うのと、
それ以上に、くうちゃんから愛情もらったなぁ
と言う事。
我が家のワンコは、私が初めて飼うワンコで、
家族にとっても、初めての妹。いつの間にか
お姉さんになり、私にとっても、苦楽を支えて
くれる存在です。
12歳になった姉さん。
ちょっと歳をとったな、と感じることが
ないわけじゃないですが、いつもその不安を
打ち消しながら、
別れがずっとずっと先であってほしいと
強く願っています。