ああ・・・公私ともにバタバタしてる間に3か月以上経っちゃった![]()
やっとブログアップします。
ボリショイの来日公演「スパルタクス」です。
1月31日の東京公演初日を観てきました。
いや~。素晴らしかったです。行ってヨカッタです。
3か月以上経った今でも感動の記憶が甦ります。
主演は昨年末に「電撃格下?移籍」したI.ワシーリエフ君。まさかの「客演プリンシパル」でした。
技術がずば抜けて凄いのは分かってましたし、役柄が合ってるのも分かってました。
分かってたけどそれ以上! あんなに演技・・・というか気持ちの込め方が凄いダンサーだとは!!!
3幕、仲間が内部分裂して苦しむ場面があるのですが、なんというか鬼気迫る・狂気一歩手前での表現力。胸が締め付けられました。そしてそれを乗り切って再び立ち上がった時の雄々しさ。
移籍しちゃったのがホントに惜しまれますが、今後のさらなる飛躍に期待大です。
妻・フリーギア役はS.ルンキナさん。
ボリショイのダンサーにしては線が細く、テクニックが弱い印象がずっとあったのですが、ここにきて一気に開花してるように思えます。主役4人の中では直接にストーリーの進行には関わらない役柄ながら、作品の根底にある「愛」や「平和への希求」といった部分を表現しなければならない難しい役。見事な存在感で会場がつつまれてました。
確かお子様が1人(2人だったかも)いるママさんダンサーですが、出産を経てあの美しさ!あの技術!大変な意志と努力が必要なはず。素晴らしいとしか言いようがありません。 ロシアでは出産後も踊り続ける女性が多いですが、考えかたや社会の仕組みも違うのでしょうね。
スパルタクスに敵対するクラッススはA.ヴォルチコフさん。ルンキナさんと同期ですが、早くに主役抜擢されたルンキナさんに対して、一つ一つ階段を踏みながら上がってきた印象がある人です。
来日もほとんどなかったので、ようやくお目にかかれました。
敵役が良くないと盛り上がらないお話ですが、あまりの美しさに敵役を応援しちゃいそうです。
2幕のソロの途中で足を滑らせてズッコケちゃいましたが、あたかも振付の一部であったかのようにリカバリー。アラベスクで後ろに伸ばした足が、ア・テールでもアン・レールでもビシッと90°。ブラボーです。
エギナはS.シプリナさん。4人の中では一番最近プリンシパルに昇格しましたが、まさに伸び盛りという感じでした。過去の来日では「技術が凄いけど、演技は普通」な印象でしたが「演技も凄い」領域にどんどんベクトルが向いているようです。
海外カンパニーは数年に1度しか観られないので、再来日の際「おおっ!!」と思うことが度々ありますが、ボリショイの場合はその頻度が高いように思えます。ダンサーを育てる教育の層の厚さを感じますね。
実は主演のワシーリエフ君が「客演」になってしまったことで、「もしかしたら全体に気のない公演になってしまうのでは」と心配していたのですが、コールドバレエも含めて熱気やパワーといったものをひしひしと感じられる充実した舞台でした。
