メディア・パブ でNew York Times Co.の
第2四半期(4月-6月)決算を解説していました。


インターネット売上高は,昨年同期(2Q06)の4900万ドルから6610万ドルにアップした。総売上高の7.7%を占めるようになった。昨年は 5.8%であった。また有料サービスTimeSelectの購読者数は51万3000人となった。サービス開始後1年以内に,50万人を突破したことにな る。新規に購読料を払っている読者の割合は4割以下ではあるが,まずは順調のようだ。

 だが,プリント部門はかつての牽引力はない。旗艦媒体NYTimesを擁するNew York Times Media Groupは,売上高が5億1550万ドル(2.5%増)で,広告売上高が3億1600万ドル(1.4%増),販売売上高が1億5760万ドル(2.8% 増)とまずまずの成績を残した。課題は,不振が続くBoston Globeを抱えるNew England Media Groupの立て直しである。売上高を10%近く減らしている。特に広告の落ち込みが目立つ。


今年のネット広告の伸びは約35%なので、
単純に同じペースで伸びたとすると、
2011年から2012年の間くらいにネット部門の収入が、
プリント部門の広告売上を抜き
2013年にプリント部門全体の売上を抜くことになりそうです。

まあ、単純にネットが35%の成長を続けて、
新聞が横ばいという前提なので
単純な数字遊び以外の何者でもないですが。


ただ、プリント部門の将来に関してNYTimesの危機感は相当なもので、
紙面削減とリストラで4200万ドルの経費削減

紙面縮小で記事掲載スペースは現在より11%減るが、ページ数を増やして5%減にとどめる方針。紙面縮小と工場閉鎖で、年間約4200万ドル(約49億円)の経費節減を見込んでいる。(読売新聞

パーソナライズ化サービス『My Times』のベータテストを開始したり、

japan.internet記事参照

色々と将来に向けた生き残り作戦を開始していっている様です。


『My Times』では自社の記事以外のニュースも持ってこれるようにするなど、
古くさいプライドを捨てて、
何とか生き残ろうという意欲が感じられます。


さて日本の新聞社はどう対応していくのでしょうか?